スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(習近平 国賓とはあまりに)

2019-11-12 14:36:25 | 日記
11月12日(火)
 香港で人民が命を懸けて中国と戦っている。拳銃で撃たれる人が続出しており、逮捕者や、警察と暴力団に暴行を受けた人は、数知れない。世界中が香港の様子に注目していると言えよう。そんな中で来春習近平を国賓で迎えるとは、安倍政権もどうかしていると言わざるを得ない。
 仮に訪日まで武装警察の投入は控えるとしても、警官による殺害事件は、これから恐らく10件以上発生するだろうと思われる。そんな中で習を国賓として迎える日本に、全世界が不信と疑惑の目を持って見つめるに違いない。日本は中国と同一視されてしまう。最悪のケースは訪日直前に武装警察が投入されて天安門事件の再現がなされることで、そのとき日本政府は多分招待中止を言えないだろうから、我が国は全政界から囂々とした非難を受けるであろう。
 トランプは、日本は中国に付いたと、考えるであろう。安倍首相としては米中対決の中で両方にコミットして、米中双方から利益を得ようと考えているのだろうが、そう上手く行くか疑問だ。日本が中国に付くべきでない事は分かりきっている。米中対決が更に本格化してゆけば日本はアメリカに深くコミットして行かざるを得ない立場なのだから、日中友好も程々にしておくべきだ。間違っても天安門事件後の天皇訪中のように、中国を助けたと見做されることをしてはならない。あの時はまだ世界は甘く、中国が民主化する可能性を信じていた。だから日本の行為もそれ程は咎められなかった。しかし今や世界中の人々が中国民主化の可能性など信じていなくて、巨大化した怪物にいつ自分が食われるかと慄いている状況だ。日本は世界の裏切り者になってしまう。
 習近平を国賓として招待するなら、香港のデモを武力で鎮圧しない、これ以上の死傷者は出さない、もし違えたら招待を取り消されても構わないと、習に世界に向かって明言させる事くらいしてほしい。
 だがようやらないだろう。自民党の中枢にも、マスゴミのように中国様にものが言えない輩が、相当数いるからだ。