安売りは誰も幸せにしない

先日、最近東海地方にも進出しているあるローコストの
住宅会社の元関係者の方と話をする機会がありました。

その会社の売りはとにかく価格。

何故売れるのですか？と聞いたら安いからです！と
即答されました。

何故そんなに安く売れるのかを聞いてみたら、ただ単に
利益を削っているそうです。

参考に利益率を聞いてみたら確かに業界の平均からすると
かなり低い水準です。

そんな状況で何が起きているかというと営業マンの離職。

利益率の低下によって会社が、手当の設定を変更して
通常の販売では、殆どのケースでインセンティブが無くなり、
年収が激減したと言っておりました。

僕は経営者なので、会社として利益が出なければ給料を
増やす事が出来ないという事情はよく理解出来ます。

しかし一番の問題は、会社の戦略として価格競争を取った
事だと思います。

安売りは誰も幸せにしません。

不幸な人を作り出すだけです。

購入した方は、安いから得だと思うかもしれませんが、家は
何十年と住み続けるものです。

安売りは、売り手も買い手も会社も家作りに携わる全ての関係者を
不幸にしてしまいます。

もちろん、コストダウンは大切ですし必要です。

しかし、そもそも安売りとコストダウンは違う。

弊社の理念にも

幸福とは物心両面の幸福であり、物質的、精神的に満たされた状態

とあります。

これからも肝に銘じて経営していきたいと思います。