夏のコープランド

　…暑いですね。最近は人との挨拶もそればっかり。

　さて今週の山響は、土曜日の鶴岡定期。前半はコープランド「アパラチアの春」「クラリネット協奏曲」（ソロは山響首席の川上氏）、後半は邦人新作とチャイコフスキー「眠りの森の美女」組曲。指揮は山響2回目となる原田慶太楼氏。

　真夏にふさわしい(?)、熱いプログラムです。我々にとっても弾き慣れた曲がないので、涼しげに弾くことはできない。とくにコープランド。伴奏するだけでも必死の曲です。川上氏のさすがのソロも含めて、聴く方にとってはかなり面白いのではないでしょうか。

　指揮の原田氏は、さすが評判通りの俊英です。難解な曲の整え方が素晴らしい。普通の指揮者では難しいところを、的確にまとめていくのはさすが。

　指揮者のことを「シェフ」などということがありますが、昔から違和感がある。料理長のことのはずですが、そぐわない人が多すぎるように思うのです。しかし、今回の原田氏ぐらいの手際があれば、その呼び名も納得できる気がします。

　きっと、良い演奏会になると思います。