中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

作(純米大吟醸・新酒)

2018-12-11 22:08:26 | お酒の話(県外)
 ようやく冬本番になってきました。雪は少ないものの、やたらと気温が低い山形市です。寒い冬は誰しも嫌なものですが、良いところもある。…心踊る新酒の季節です!

 フランスでできたボジョレーに、遠く離れた日本人があれだけ熱狂する。ちょっと不思議です。渋谷で暴れる前に(…それはハロウィンでした)、母国の新酒を熱く祝いませんか、皆さん。


 ということで、はい、今週の酒は愛知の銘酒「作」(ざく)の新酒。おしゃれなラベルの、純米大吟醸。ちょっと奮発しましたが、一升4000円なので、外で飲むボジョレーに比べれば大したことはない。…と、自分に言いわけしつつ開栓。

 
 なんでしょうか、この、柔らかく頰を撫でるそよ風のような飲み口は。かすかにヨーグルトにも似た、やさしい発酵感。新酒特有の酸味が、ソフトに甘酸っぱく、大切な想い出のようにフワッと立ちあらわれては淡く消えてゆく。

 …素晴らしいです。「作」を見直しました。


 やっぱり、ボジョレーよりも深く身体に沁み渡る感じがするのは、日本人のDNAのせいでしょうかね。新酒で心洗われ、今年も良い年だったような気になる。これが日本の「終わりよければ」につながるのかもしれません。

…和の粋を堪能しました。
コメント (2)
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