中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ローマにて

2014-07-26 18:36:40 | 山形交響楽団
 ただ今、山響・仙台フィル合同オーケストラによる「ローマ三部作」演奏会の一日目、仙台公演から帰ってきました。まだ、さっきまでの大音量が耳に残っています。

 
 とにかくスケールの大きい作品です。それも、常軌を逸した巨大さ。ローマに行ったことの無い私などは「ローマのものは何でも大きいのか」と怖くなってしまいます。

 噴水は洪水みたいだし、祭りは盛り上がりすぎて暴徒化しそうだし、松も「大玉転がし」みたいな松ぼっくりが落ちてきそうです。


 それはさておき、やはり大編成には大編成にしかない良さが確実にあります。こんなにたくさんの演奏家を集めて、その全員に死にものぐるいで音を出させるということ自体に、常軌を逸した「贅沢さ」があります。

 そして、その瞬間に出現するエネルギーの固まりは、それこそ巨大な建造物のように、人を圧倒します。目の前の仏像が、感情を吸い込んでぐんぐん膨れ上がり、しまいにいは仙台の観音さまぐらいになって、ビルをなぎ倒し、雄叫びを上げて動き回るような・・・ウルトラマンに助けに来てもらわないと。

 こういう迫力は、ボリュームのつまみをどれだけひねっても、絶対に出ません。


 ということで、明日は山形公演。なかなか無い貴重な機会ですので、多くの人に聴いてもらいたいと思います。
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