中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

紅葉狩り

2012-11-08 09:49:09 | 旅の空
 今週は福島と山形を行ったり来たり。昨日は山形を出て、福島の川俣で公演の後、今日の三春での演奏会のため郡山に宿をとりました。


 南東北はたぶん、今が紅葉の最盛期でしょう。今年は急に寒くなったせいか、例年よりもきれいなように思います。

「また移動か・・・」と思わずに、さあ、紅葉狩りに出かけましょう!


 しかし、紅葉をぼんやり見ることに「狩り」という言葉を使うのが昔から不思議です。日本の風流心なのはわかりますが、どうしても言葉のイメージに違和感が残ります。

 「狩り」は、辞書には何と書いてあるか知りませんが、要するに、「食べるなどの危害を加えるために追い回して無理やり捕まえる」ことですよね。アクティヴでちょっと残虐性のある感じ。する方はぞくぞくするのかも知れないが、される方はたまらない。地味に見える「潮干狩り」でさえ、貝にとってはどれほど恐ろしいか。(「ぶどう狩り」などの果物は、実はただの「セルフ収穫」なので、またちょっと意味が違うでしょう。)

 紅葉狩りのように、見て「愛でる」だけで「狩り」がおさまるなら、こんなに平和なことはありません。「魔女」も火あぶりにならずに済んだし、「おやじ」だって無事に家に帰れます。(「山狩り」は、山自体をどうこうするわけではないので、またちょっと意味が違うでしょう。)

 
 もしかすると、紅葉を「ただぼんやり見る」からいけないのでしょうか。「狩り」のようなアクティヴな気持ちで、「一期一会」の絶景を心に捕らえよ、という教えなのかも知れません。

 渋滞などに心を奪われずに、景色を楽しむことにします。
コメント (2)
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