やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

日本の65歳以上、20%が就業継続 生活難が主因 ->本当か?

2015-03-22 | 政治・経済
人民網の3月20日の報道に「日本の65歳以上、20%が就業継続 生活難が主因」と題する記事が出ている。←3月20日人民網

これによると、
「日本総務省の統計によると、農業と林業の従事者を除いて、各種の仕事を続けている65歳以上の高齢者は2013年、前年比7.7%増の636万人にのぼり、65歳以上の高齢者の総人口の20%を占めた。
就業人口100人につき10人が65歳以上の高齢者である計算となる。

経済状況と社会通念の変化に伴い、高齢者の労働意識には変化が生じており、58%が65歳をすぎても働きたい、そのうち半数以上は健康なうちはいつまでも働きたいとしている。

65歳を過ぎても働きたい理由については、73%が「経済上の理由」としており、生活水準が下がらないようにと仕事を続けている人が多いことがわかった。「いきがい、社会参加のため」という人も22%いた。

日本の年金は原則として65歳からの支給となっている。
60歳からの支給も希望できるが、65歳までの年金は後の給付額から引かれる。

そのため多くの就業者は定年後も再就職によって生活費用を稼ぐことを選び、事前受け取りを希望する人は少ない。日本の多くのサラリーマンはそのため65歳まで働かなければならない。

いわゆる中産階級の夫婦が65歳を迎えた後、夫婦が二人で毎月受け取る年金は2014年、21.8万円から23万円とされた。

日本の現在の物価水準から言えば、これらの年金だけに頼っていたのでは、夫婦の快適でまともな生活は難しい。生活水準を下げないため、多くの65歳以上の高齢者が、自分にできる仕事を探し、生活に必要な支出を補っている。


果たして、そうであろうか?ここに、総務省統計局のデータがある。これによると、

ー 高齢者(65歳以上)人口は3296万人、総人口に占める割合は25.9%と共に過去最高。
ー 高齢者の就業者数は、10年連続で増加し、636万人と過去最多
   就業者総数に占める割合は、10.1%と過去最高
    (636/3296=0.193 19.3%の人が仕事を持っており、人民網の記事と合致)
ー 高齢雇用者の7割超は非正規の職員・従業員
  「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最多の理由
   (人民網の記事とニュアンスが違っている。)

こちらで、詳しく見てみよう。→高齢者の就業

高齢雇用者について雇用形態別の内訳をみると、パート・アルバイトが46.7%と最も高く、次いで正規の職員・従業員が28.5%、契約社員が8.4%などとなっている。

現在の雇用形態についた主な理由別にみると、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が30.1%と最も高く、次いで「家計の補助・学費等を得たいから」が21.0%、「専門的な技能等をいかせるから」が13.4%などとなっている。

ほとんどの人が、生活苦から働いているわけではなさそうだ。まだ元気であり、「生活に邪魔にならない程度で、都合の良い時間に働き、小遣いが稼げれば良い」と考えていると思われる。

因みに、私は13.4%の「専門的な技能等をいかせるから」に該当するがーーーー。

最近、先生、先輩たちの訃報が続いており、上記のような記事が特に気にかかってしまう(ー_ー)!!



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