8月22日午後5時40分、黒龍江省ハルビン市道里区の顧郷大街112-1号の前のバス停で地盤沈下が発生した。
地盤沈下による穴は深さが約3メートルで、三角形のバス停の標識も穴に落ちた。
近くにある携帯電話販売店の職員によると、大きな音が聞こえ、出てみると、地盤沈下が発生していた。
穴には女性1人、男性2人が落ち、また1人の女性がプラスチック製パイプに乗っていた。
4人が救出され、付近の病院に送られた。 ➔こちら動画
2.
一方、8月13日、広東省東莞市の地下鉄工事現場で、300平方メートルにわたって地面が陥没する事故が発生。
地下で作業中だった作業員1人が生き埋めとなり、死亡した。同じ現場では過去に5回の崩落事故が発生しており、前日にも約80平方メートルにわたる地面陥没が起きたばかり。➔こちらの動画
3.
8月25日未明には、福建省厦門の地下鉄1号線将军祠站工事現場で、大きな陥没が発生。
➔ こちらの画像
4.
南京でも、地下鉄工事中に、沢山事故がありましたね。→こちら
こうした事故は、中国では珍しくないようだ。 2012年の7月の北京の豪雨の後、3週間で、市内の150カ所で崖崩れ、道路陥没などがあった。北京で多発する路面陥没は主に、道路建設時の土填圧が甘かったことに原因があると→2012年8月2日大紀元
地下鉄など地下での工事が原因となって陥没事故が起きるケースもある。だが専門家によると、水道管や熱水管などの漏水、または工事後の埋め戻しが不十分なことによるという。
日本でも、1988年、銀座で道路陥没事故が起き、大きな社会問題となった。日本は1990年からレーダー技術を使って全国の地下空洞を調査。危険な空洞を見つけると、埋めるようにしているという。
韓国・ソウルでも似たような事故が多発している。→こちら
都市の地下にはさまざまなパイプが埋められているが、腐敗や水圧などの要因でパイプから水がもれることもある。漏れた水が周囲の砂を流し、泥に変えていく。それに道路を走る車の震動が加わって道路の下を浸食し、陥没事故につながることがあるという。
もう一つの大きな問題が工事後の埋め戻し。しっかりと土を突き固めなければ土壌は不安定になってしまうという。
日本では陥没事故の責任者を明らかにしている。基本的には道路の管理者が主要な責任を負い、また水道管の管理者などもそれぞれ責任を負うことになっている。
だが中国ではいまだに陥没事故では誰が責任を負うのかを定める包括的なルールはなく、個別の案件ごとに話し合われている状態だ。
上述のハルビン市の事故にせよ、誰が保証するのか、いまだに結論が出ていない。
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