やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

え~、信じられない!! 韓国地下鉄 米・独・日のシステムが混在

2014-05-07 | 乗り物
韓国ソウルで地下鉄の追突事故があった。
ソウルの地下鉄駅で起きた列車の追突事故を捜査している韓国警察は6日、地下鉄を運行するソウルメトロの職員が事故原因とされる信号の異常に、事前に気付いていたのに、積極的に是正措置を取っていなかったと明らかにした。←5月7日日本経済新聞

これ以上に、信じられない報道を目にした。米国・ドイツ・日本のシステムが混在していると言うのだ。←5月7日中央日報

Korea Metroこれによると、

1.一部区間で、電力供給は直流と交流で入れ替わる。

2.進行方向が右左混在している。
日本の技術をまるごと持ち込んだ地下鉄1号線は進行方向が左側(左側通行)だ。しかしその後、米国の技術を受け入れた2~4号線の進行方向は右側(右側通行)。

 ソウルメトロが運営する4号線は「右側通行-ATC(自動列車統制システム)-直流」だが、KORAILが受け持つ安山(アンサン)線は「左側通行-ATS(自動列車停止システム)-交流」を使っている。

3. 今月2日に発生した2号線上往十里(サンワンシムリ)駅の列車追突事故も、混在した技術標準が原因になっていた可能性が大きい。
もともと2号線には日本の京三などが開発したATSが設置されていた。ATSは線路に設置された信号を見て機関士が対応するアナログ方式だ。
このシステムの老朽化によりソウルメトロは2000年代に入りデジタル方式の新型ATO(自動列車運行システム、ドイツ方式)に交換し始めた。
線路は2006年までATOを全て設置したが、車両が問題だった。今年4月現在でATS方式の2号線列車は50本、ATO方式は38本だ。つまり線路と車両に2種類の技術標準が混在している状況だ。
2つの技術を連結する「インターフェースシステム」まで別に運営されている。

4.自動制御方式は路線ごとに別々だ。1号線は日本のATS、3・4号線は米国技術のATCを採択している。5~9号線はATO方式だ。

上記背景から、下記文章を読んでみるとすぐに理解できる。
「 6日、ソウル地方警察庁関係者は「上往十里駅の追突事故当日午前1時30分、列車運行終了後に線路に実際はない列車が軌道上にあると(管制所に)表示されるエラーが発生したのをソウルメトロ信号チームの職員が確認した」として「この職員はよくあるエラーだと考えて積極的な措置を取らなかった」と明らかにした。また「ATSの作動部分は捜査が進行中」と」

「安全第一」は世界の共通の言葉、上記のような標準が混在していれば、混乱が生じるのも当然であり、錯誤・無視による事故も当然あり得る。

信じられない国ですね。!!

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