ゆるゆる自然食Life

純喫茶・自然派カフェ・無添加食材等を綴っています。国内生産者さんを応援したく家ごはんは可能な範囲で国産食材を☆

感動の半熟卵*珈琲の店 愛養(築地市場・場内)

2018年08月17日 | 日比谷線沿線

追記:こちらは閉店しました。豊洲に移転しましたが喫茶店ではありません。


猛暑の休業日みたいな日だったとある平日、
涼しい=チャンス!ということで同僚の希望もあり築地市場の喫茶店へ。
私も入ってみたかった場内の、、、


珈琲の店 愛養



左隣は大行列の有名寿司店。
私も何年か前に並びました→築地市場☆場内の行列店に並ぶ
このあとも何度か来た築地ですが、愛養さんへはなかなか入れず、今回11時くらいに来てみてギリギリ入れました。
※画像は愛養さんの前で、数人の中国人観光客の方がスマホ画面に夢中で全体を撮れず。

店内はカウンターと奥にテーブル席が2つ。

明治時代は「愛養軒」という名前で、日本橋でミルクホールとして営業していたそう。
師匠とその御子息から暖簾を受け継ぎ、屋号を守っているのだとか。
素敵ですね!ここも受け継がれたお店。


トーストとミルクコーヒー(甘味希望)、半熟卵をオーダー。
トーストは事前にバターとジャムでよろしいか、ミルクコーヒーは甘味を入れるか聞いて下さいます。
そしてトーストは8等分されていましたが、実はこれ理由があるそうなんです。
早朝から築地で働く方々が、手を洗わずとも楊枝でトーストを食べられるようにとの配慮からなのだそう。

標準は縦に4等分らしいのですが、
よく焼いて耳を落としバターをきかせて12等分にしたもの、
2枚分のパンでジャムを挟んだもの、など種類は多数。
常連さんなら何も言わずとも、好みの焼き加減や形状で提供されるらしい。
まさにあうんの呼吸。
というのを情報サイトで読んだことがあります。

お客さんの数だけ、焼き加減・提供の仕方があるとのこと
まさにマスターの極意。



同僚も同じメニューだけど、ホットのミルクコーヒー。
カウンターの棚の、ブリキ缶がまた歴史を物語っていて素敵です。



なみなみのミルクコーヒー。
後ろには黒電話。

そして特筆すべきは、、、

こちらの半熟卵!上部に切れ目が入っていて、パカッと開けられるようにしてくれています。



切れ目から殻をはずすと、いい感じにとろとろの半熟卵。
スプーンですくって食べます。塩をかけてもいいし、そのままでも美味しいです。
殻をむく時の、手がベタつかないのが嬉しい^^
これはトースト同様、築地で働く方々のためのマスターの気配りだと思うけど、
なかなかこういう提供の仕方には出会えないので、感動しました。
エッグスタンドもステンレスでかわいい。





豊洲市場でも営業されるのか、聞く勇気はなかった。
移転前にもう一度この場所で、気配りから生まれたトーストと、感動の半熟卵を味わいたい。