追記:こちらは閉店しました。豊洲に移転しましたが喫茶店ではありません。
猛暑の休業日みたいな日だったとある平日、
涼しい=チャンス!ということで同僚の希望もあり築地市場の喫茶店へ。
私も入ってみたかった場内の、、、
珈琲の店 愛養
左隣は大行列の有名寿司店。
私も何年か前に並びました→築地市場☆場内の行列店に並ぶ
このあとも何度か来た築地ですが、愛養さんへはなかなか入れず、今回11時くらいに来てみてギリギリ入れました。
※画像は愛養さんの前で、数人の中国人観光客の方がスマホ画面に夢中で全体を撮れず。
店内はカウンターと奥にテーブル席が2つ。
明治時代は「愛養軒」という名前で、日本橋でミルクホールとして営業していたそう。
師匠とその御子息から暖簾を受け継ぎ、屋号を守っているのだとか。
素敵ですね!ここも受け継がれたお店。
トーストとミルクコーヒー(甘味希望)、半熟卵をオーダー。
トーストは事前にバターとジャムでよろしいか、ミルクコーヒーは甘味を入れるか聞いて下さいます。
そしてトーストは8等分されていましたが、実はこれ理由があるそうなんです。
早朝から築地で働く方々が、手を洗わずとも楊枝でトーストを食べられるようにとの配慮からなのだそう。
標準は縦に4等分らしいのですが、
よく焼いて耳を落としバターをきかせて12等分にしたもの、
2枚分のパンでジャムを挟んだもの、など種類は多数。
常連さんなら何も言わずとも、好みの焼き加減や形状で提供されるらしい。
まさにあうんの呼吸。
というのを情報サイトで読んだことがあります。
お客さんの数だけ、焼き加減・提供の仕方があるとのこと。
まさにマスターの極意。
同僚も同じメニューだけど、ホットのミルクコーヒー。
カウンターの棚の、ブリキ缶がまた歴史を物語っていて素敵です。
なみなみのミルクコーヒー。
後ろには黒電話。
そして特筆すべきは、、、
こちらの半熟卵!上部に切れ目が入っていて、パカッと開けられるようにしてくれています。
切れ目から殻をはずすと、いい感じにとろとろの半熟卵。
スプーンですくって食べます。塩をかけてもいいし、そのままでも美味しいです。
殻をむく時の、手がベタつかないのが嬉しい^^
これはトースト同様、築地で働く方々のためのマスターの気配りだと思うけど、
なかなかこういう提供の仕方には出会えないので、感動しました。
エッグスタンドもステンレスでかわいい。
豊洲市場でも営業されるのか、聞く勇気はなかった。
移転前にもう一度この場所で、気配りから生まれたトーストと、感動の半熟卵を味わいたい。