(前回の続き)旅行の最終日は秋田県の玉川温泉に立ち寄ります。
こちらは強酸性の泉質と湧出量が日本一。ガンを治すと評判が広まり全国から湯治客が多く訪れている温泉ですね。
なぜ玉川温泉に全国からがん患者が集まるのか “奇跡の湯”玉川温泉の至福 | がんサポート
朝6時頃に到着。まだ時間が有るので「玉川自然研究路」を散策してみます。こちら遊歩道が整備されていて温泉がどのように湧き出て施設に引き込まれているかを見学することが出来ます。
※ただしクマに注意。
客いる岩盤浴場に熊出現 秋田・玉川温泉、石投げ追い払う (産経新聞) - Yahoo!ニュース
強い硫黄臭の中を進むとまず「湯畑」が見えてきました。こうやって沈殿物をろ過してるんですね。草津で見たことありました。
左側に「特別天然記念物の北投石」と書かれた小山有り。なんかもっと仰々しい感じかと思ってましたが見た目はただの丘です。ここを掘ると北投石が出て来るのかな。持ち帰り厳禁です。
こちらが玉川温泉の源泉。青緑色のpH:1.05(源泉値)主成分塩酸の強酸性泉が毎分8,400リットルの勢いでボコボコと湧出ておりもの凄い迫力。これは機会が有ったら是非生で匂いと湯気を体感して欲しい。
【飲んだら危険!?】強酸性でヤバい温泉が秋田県にあるらしい… - NAVER まとめ
お湯の色が今年6月に行った湯沢市の川原毛温泉(pH:1.41)(クリックで過去記事へ)と同じ薄いグリーンで綺麗ですね。お湯と並列して上流からの小川が流れてますが温度差が凄いです。
大噴(おおふけ)の辺りの通路上にゴザを敷いて岩盤浴?されている方々が数名いらっしゃいました。この辺は呼吸系に効くんだらしい。大噴を更に進むと岩盤浴を行うテントが有りましたがこちらは当時台風が近づいているという事で閉鎖されてました。
と思ったら管理者の方が管理チェック等なされておりました。危険な仕事お疲れ様です。
更に上に進むと「噴気孔」が複数有って有毒の火山性ガスが轟々と噴気の唸りをあげてました。”もくもくと”では無くてジェット機の騒音のような凄まじい音で噴出しておりこちらもド迫力です。
ガス中の硫黄分が黄色く固着していて綺麗ですがめっさ有毒なので要注意。
「玉川自然研究路」の入口には岩盤浴客用の公衆トイレが設置されておりペダルを踏むと水が出ます。洋式便器になっていて足腰の弱いご高齢の方でも安心。募金制なので使ったら募金しておきましょう。
玉川温泉には「玉川温泉」「新玉川温泉」「ぶなの森玉川温泉 湯治館そよ風」の3施設が有りますが、今回は比較的新しい「新玉川温泉」の日帰り温泉に立ち寄ります。
朝も早かったですが宿泊客と思われる方が数名入浴されてました。青森ヒバの香りがする大浴場はちゃんとシャンプー類・カランが備え付けてあり思ったより現代的ですね。
中央に源泉100%の湯船が一つだけあり、他は全て源泉50%になってます。何といってもpH:1.2の強酸性ですのでいきなり100%に入らないよう注意書きが書かれています。
まずは50%に浸かって身体を慣れさせてからおもむろに100%のお湯に入りますと…、少しぬるめ。おお気持ち良い。
と思ったのもつかの間、肌がピリピリしてきてどんどんあちこちが痛くなってきました。いや○○とか××とか、ちょっとパーツ名書けませんが粘膜部分がビリビリしてきてこれは痛いぞ(汗)無理。1分ともちませんでした。玉川温泉ぱねえっす。
温泉を飲むことが出来るスペースも設けられてました。50%源泉と水道水が流れていてプラコップで19倍(源泉の38倍)に薄めて飲むように注意書きがされてました。レシピよりちょい濃いめで飲んでみたら「酸っぱっ!」でも美味しいかも。レモンをもっとビターにしたような味ですね。これはゴクゴクと行けちゃいます(←味覚障害)
露天風呂も有りました。空しか見えないようになっていて見晴らしはイマイチですが源泉50%のお湯なのでのんびりゆったり(少しピリピリしたり)出来ます。良い温泉が秋田には有りますね。
温泉の近くでタヌキ?を発見。
おい!と呼びかけたら振り返って逃げていきました。可愛い(^^
さて温泉で汗を流した後は角館に立ち寄って角館名物のカツ丼を頂きます。(ラーメンブログ的にはラーメン食べとけよって話ですが)角館には昔ながらの食堂が多数あって特色のある丼物が密かに名物なのだそうです。
今回お伺いした「日乃出食堂 絆」では「蓋の閉まらないカツ丼」が名物との事で、「カツ丼」800円を注文です。
# 蓋閉まってますね(笑)
しかしながらトンカツ用の国産肉を使っているとの事で、良質な豚肉が分厚く奢られており見た目以上の食べ応えが有ります。
注文してから女将さんが目の前でカツを揚げて玉子で閉じてくれており出来立て熱々で頂けるのは嬉しい。
豚は脂の少ないものでヒレ肉部位かな。やや甘じょっぱめのタレが食欲を最大級に刺激してくれます。これは旨い。なめこの味噌汁も秋田らしい味わいです。
食べてる内に常連とみられるお客さんが次々と入ってきてました。なかなかの山の中ロケーションですが(失礼)常連客をガッチリと掴んでいる人気店ですね。
帰ろうとして隣の建物を見てて…ん?なんか見たことある?と思ったらなんと「伊藤」(店名クリックで過去記事へ)さんでした。完全に民家だから気づかなかった。
たしか店主が数年間海外旅行に出ててしばらく店閉めてたんでしたっけ。せっかく営業してたので連食したかったですがカツ丼が食べ応え有り過ぎて今回は見送り、「伊藤」はまた次の機会に。