わが郷はいつも日本国の法理を説いてきた。日本人は話せば判る良い文化風土を長年にわたり培ってきた。
しかし今回の菅内閣の、領海侵犯船長の釈放は先人の築いた、日本国の宝を台無しにしてしまった。国家権力の恣意と横暴を予防し、権力者の行為の正統性を保障するものとして、国家の基本法がある。内閣は国政を行い、行政は決められた分限で業務の行使を粛々と行う。
わが日本国の先人、先輩達が血をもってあがなった法治を、菅政権は決定的に毀損してしまった。相手国が戦争をも覚悟したかも知れない国家の非常時において、内閣はその判断を停止した。驚くべき事はその上に外交の権能を、いち地方の検察に委ねてしまった。
外交を行うのは中央政府の専管事項である。ましてや、相手国が次々と外交カードを繰りだして、尖閣諸島の領有の実績を創らんとしている、まさにその時である。菅内閣は政府の判断を放棄して、那覇地検に外交判断を委ねてしまった。
菅直人には荷が重かったのだろう。侵犯の犯人、支那人船長の釈放を語る菅直人の表情には、安堵の色が充ち満ちていた。
今の民主党には、日本国の統治は、荷が重すぎる。速やかにその権能を国民に返してもらわねばならない。民主党の中にも心ある議員は何人かいるようだ。しかし僅か数名である。もはや民主党には内閣を構成するだけの気概も、矜恃も無いのは明白になった。野党はもちろんのこと、心ある民主党の議員たちも菅内閣の総辞職を迫るべきであり、菅直人はそれこそ粛々と総選挙への道程を開くべきである。菅内閣不信任から、総辞職あるいは衆議院の解散以外に、日本国の国政を国民にとりもどす道はない。
民主党の代表選に見られるように、彼の党は権力欲は旺盛だが、政策能力はない。これを打倒するにはそれなりの手順がある。仙谷官房長官は留守を預かる身でありながら、勝手に策を弄して外交の切り札、船長を帰してしまった。仙谷官房は那覇地検の越権行為による船長釈放を了とした。領海侵犯の犯人を、ましてや我が国最大の外交問題の判断を、一介の那覇地検の検事にまかせて涼しい顔をしていた。この無能で国政の責任の重さをわきまえぬ官房長官には、責任を取ってもらわねばならない。
フジタの社員の件はなにか、ウラがありそうである。この辺りの、国民には見せられない策謀が現実に晒されれば、その首が取れそうな……。
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