日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

住宅ローン、変動金利が人気だそうですが・・・

2010-08-11 | 住宅ローン
おはようございます。群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。

朝晩は少し涼しくなりましたね。
エアコンは夜中の3時頃に切れるようにセットしているのですが、
その後、連動して窓が開いてくれるといいなあと思っています(笑)


●住宅ローン、変動金利が人気だそうですが・・・

昨日の読売新聞です。
住宅返済支援機構の調査によると、
住宅ローンの新規契約者のうち変動金利を選ぶ人の割合は、
2007年1月の9.4%から、最近は5割前後に上がってきているそうです。

要因は超低金利政策が続く中で、
変動金利タイプの金利は上がらないとの見方が強いからだそうです。

変動金利タイプは一般に半年ごとに金利の見直しがあります。
金利が上昇しても大丈夫な家計であれば選択してもいいと思います。
(ここはすごく大切です)

ただ、変動金利を選ぶ場合、
注意が必要なのは①5年ルールと②125%ルールです。

①5年ルール

変動金利は一般に半年ごとに金利の見直しがありますが、
返済額は5年間は変更しません。これが5年ルールです。

例えば、毎月の返済額が10万円で内訳が元金5万円・利息5万円だったとします。
(わかりやすくするために、かなりおおざっぱな例にしていますよ)

もし、金利が上昇した場合、返済額を変えないで、元金と利息の割合を変えます。
毎月の返済額が10万円で内訳が元金4万円・利息6万円という感じです。

つまり、元金の減るペースが落ちるわけです。

②125%ルール

変動金利タイプは一般に返済額を5年に一度見直します。
例えば、毎月の返済額が10万円だった場合、
金利がどんなに上昇していても、次回の返済額は12万5千円までしか上がりません。
返済額を上げきらなかった分は、元金と利息の割合で調整します。
これが125%ルールです。

返済額が急激に上がると家計に与える影響が大きいので、
このしくみがあるようですが、
金利が上昇した場合、元金の減るペースが落ちてしまいます。


5年間は返済額が変わらない、5年ごとの返済額見直し時に125%以上にならない。
この分の利息は銀行が負担してくれると勘違いしているケースがよくあります。

もちろん、そんなことはありませんよね。
5年間返済額が変わらないなら5年固定です。

このような理由から、私は変動金利タイプをお勧めしていません。
短期の金利を選ぶなら、2年、3年固定を選ぶことをお勧めしています。
ただ、低金利ゆえに、長期の固定金利もすごく魅力的です。

PS.
5年ルール、125%ルールを採用していない銀行もまれにあります。
これなら実質、半年固定ですね。

牛込伸幸FP事務所
http://www.fpushi.com/

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