日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

シンガポールの医療事情

2009-12-02 | 年金・医療・介護
こんにちは。FP牛込伸幸です。

今、近所を石焼き芋屋さんが通り過ぎていきました。
趣があっていいですねえ。休日の夕方、たまに子どもにせがまれます。

■シンガポールの医療事情

昨夜、何気なくテレビのチャンネルをカチャカチャしていて見つけました。
放送大学の講座のようです。

シンガポールは日本のような健康保険制度はなく、基本的に自由診療だそうです。
医療費を払うしくみが独特で、国民は強制的に貯蓄をさせられます。
お給料の一定割合を会社と自分で折半して貯蓄します(ここは日本と似ています)。

加入者にはカードが発行され、
病院は受診歴をカードに登録するとともに、
医療費の支払いもこのカードを通して行います。

シンガポールではどうしてこのしくみが取られたのか?

導入を決めた当時の首相、リー・クアンユーは、
日本やヨーロッパで健康保険制度がたいへんなことになっていることを考慮、
国民の自助努力を求めたそうです。

この口座には面白いしくみがあります。
残高は年2.5%の利息を政府が保証。
亡くなった場合、残高は相続税がかかることなく相続人へ。
逆に、親の残高がなくなった場合、子どもなど家族の残高から医療費を払います。

日本は全国民の相互扶助を基本としていますが、
シンガポールは家族での助け合いを基本としています。
すると、子どもがいた方がいいなあと、少子化対策にもなったそうです。

日本のように健康保険制度があって、自己負担は3割と言っても、
その残りは結局、税金です。

こうしたしくみも面白いなあと思いました。

医療、介護、年金・・・せっかく新しい制度を作るなら、
新しい視点も入れて検討したいと思う番組でした。


牛込伸幸FP事務所
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