考えるための道具箱

Thinking tool box

ジャック・ジョンソン、くるり。

2005-03-07 19:42:35 | ◎聴
そりゃ、黄色いタワレコに黄色い一角ができれば、否が応でも(or 弥が上にも ※1)目立つので、盲目的に買い物カゴにいれてしまった人も多いかもしれませんが、わたしもまたぞろ直感で買ってしまいました。Jack Johnsonという人は、そんなに有名な人気歌手だったのだろうか。たぶん「サーフ・ミュージック」とか「癒し系」といったふれこみでプロモートされていたから、偏狭音楽趣味のぼくは知ることがなかったのだろう。

例によって、コアなファンの人にしてみれば、とりわけサーファーの人たちからみれば「なにをいまさら。遅ぇーんだよ、莫ー迦。」ということになるわけだが、その言葉を真摯に受け止め、これからも世の中に無限にある良い音楽というものを、ゼロベース思考で探していこうと思った一枚ではあった。

Jack Johnsonの3作目にあたる『In Between Dreams』は、わたしには、決して「サーフ・ミュージック」、「サーフィンの後、夕方に海辺にとめた車のなかで流す音楽」には聴こえなった。世間では、こういうものをサーフミュージックというのかもしれないが、サーフミュージックってカテゴライズするから、聞き逃しちゃうんじゃないかよ、ということである。
また「メロウ」といった評価もあったりするが、そもそも「メロウ」ってのがなんだかわからないので、なんだかわからない不良導体には触れないというのが人の常だ、ということである。

すみません。ぐだぐだ(or くだくだ ※2)言わんと結論かきます。硬いアコースティックギターを聴いてみたい人、クリスプなリズムで軽く身体を動かしてみたい人は、ぜひ、まずここらあたりで試聴していただいたうえ、ここらあたりで購入してみてください。たまには、食わず嫌いをくるりっと返上するのもいいかもしれませんよ。

で、そのくるりだが。

『birthday』は、なかなか判断の難しい新曲集ではある。「いわゆる」くるりらしい楽曲であり、そのくるりらしさが好きな昔からのファンにとっては、文句のつけどころのないものだと思われる。

ただ、そういう人たちのなかにはオリジナリティがなくなったといった理由で、『アンテナ』が許せなかったという人も一定数いるわけで、逆に『アンテナ』の「グッドモーニング」や「MORNIG PAPER」、「HOW TO GO」などに新しさとオリジナリティを感じでしまったわたしのような人、クリストファーの強いドラムワークにラス・カンケルを見てしまったわたしのような人は、一瞬、宙に浮いてしまうかもしれない。いや、べつに「宙に浮く」というのは悪い意味ではないので、そこからまた新しさを発見すればいいのだが。

それでも、やはり初回限定版の付録で付いていた「水中モーター」のライブがいいなあと思ってしまう、わたしを許してください。


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(※1)「否が応でも(いやがおうでも)」:なんと言おうと、お構いなしに。「弥が上にも(いやがうえにも)」:段々と、ますます。
(※2)「ぐだぐだ」:愚にもつかない事を何度も繰り返し口にすることを表わす。「くだくだ」:同じ事を何度も長ながと繰り返して述べることを表わす。



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1 コメント

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コメント有難うございました。 (宿屋のオヤジ)
2005-03-15 13:58:31
コメントいただき恐縮です。

私はここ数年、Jazzとバロックで凝り固まっていたのですが、

最近またロック、ポップスを聴きはじめました。

聴き出すと色んな発見があり、刺激にもなって楽しいです。

”歌は世につれ、世は歌につれ”を実感しています。
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