考えるための道具箱

Thinking tool box

◎Fork In The Road

2009-04-23 20:10:33 | ◎聴
「オアシスがローリング・ストーンズのようになったっと言われることもあるが、ストーンズは新しい音楽をつくっていない。俺たちはニール・ヤングのように何年か一度質のいいアルバムをつくっていく」



リアム・ギャラガーの発言。番組名は知らないけれどMTVのようなプログラムの、どうやら日本でのインタビューで、たしかそんなような話だった。ちょうど最近のニール・ヤングを聴いてみようかなあ、と思っていたので、ますます意欲が高まった。賛否がわかれるようだけれど、そもそも判断の基準値がゼロなので、どれも受け入れることができそうな気もする。

で、早速TSUTAYAに出かけたが、その前に、BLACK ROOMってほんまにプッシュされてんのかなあとチェックに入ったHMVで、ニール・ヤングの新譜『Fork In The Road』に気づく。まあ、そんな程度のレイター・ファン。

おおむね「Rockin' In The Free World」のような音を期待していたので、その点では、嫌いではない。むしろ、シンプルさ、思いついたので一気に録音しました的な感じに心を動かされる。たとえば、「Just Singing A Song」「Johnny Magic」といった曲は「らしくっていい」ともいえるし、ズレに裏切りがあるという見方もできそうだ。いっぽうで、あいかわらず詞がよくわからないのでイラつく。なんでも、全編、自分が改造して造ったエコ・カーについての愛着を語るコンセプトアルバムらしく、つまりは、ある種の電波である。

今回のアルバムが質がいいものなのかどうかはよくわからないけれど、何年かに一度質のいいアルバムをつくるためには、それ以外のどうしようもない作品が誕生する可能性なんていっさい省みず、「おれは創りたい。だから創る」といったような熱狂と偏執が必要なんだということがよくわかる。こういった熱狂と偏執は、ビジネスの世界にも必要だ。

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