最近、休日が、ほとんど仮初めになっているなあ。今朝も、8:30から、町田康のいうところの乞食電話、通称コジ電に入電。よくぞ起床していたわけだが、うむむと脳漿を絞ってもすぐには解決できそうもない難儀だったので、とりあえず問題先送りでティップネスにでかける。ワークアウトの最中、あーだこーだともっとも絶佳な選択肢はなにか?といったことばかり考え続けていたので、今日は月初で新しいコリオだったにもかかわらず、いまいち躍動できなかったのだが、結果的に肉を切って骨を断つという、ビジネスマンとしては最上、家庭人としては最低のアンサーを選ぶことにした。ここで、すっきりしておかないと、たとえ仮初めであっても、何十時間かある休日がリラックスできない、という判断であり、これにより、もう土曜日から日曜日の日中いっぱいは、一切仕事をしないことに決めたので、気分的には多少ゆとりがでてきた。
で、いまこういった戯文をかきながら、007だったころのショーンコネリーをみながら、緑地公園の天牛書店にでもいこうか、江坂のTUTAYAにでもいこうか、それとも、もう発売しているのかな『STUDIO VOICE』でも買いにいこうか、などとアクティブ系の夢想をしてみたり、昨日またぞろ八重洲古書館に立ち寄り買ってきた山形の『新教養主義宣言』や『となり町戦争』、『にぎやかな湾に背負われた船』なんかを一気読みしちゃおうかなどと考えてみたり、まあ、こういうときが、いまや一番楽しいね。
ところで、2、3回前のエントリーで、建築についてむにゃむにゃ書いたが、読み飛ばしていた『波状言論S改』の2章を眺めていると、東浩紀や北田暁大らが哲学や社会学を学びはじめた、すでにポストモダンとその影響下にあったニューアカが終焉を迎えつつあったころ、しかしその残光が強く、確固とした位置を確立していた浅田彰らの影響もあり、建築というものを志向せざえるをえなかった、といったことを話している。ここで、東浩紀は、「ポストモダンと理論と実践がもっとも結びつく場としての建築というイメージがあって、けっこう勉強してました」といってみたり、北田もそのころ創刊された『10+1』にふれたりしているが、全体としては、「なんとなく建築」といったムードや、「スノッブとしての建築」といった自嘲的言説で弱気に語られている。結果として東は「あけすけに言ってしまうと、金持ちの道楽としての知的教養」であり、「設計事務所は施工業者を--いささか意地悪くいえば--騙すために、業者はクライアントや地域住民を騙すために「高級」なプレゼン資料を必要としており、批評家や思想家はまさにその資料の製作ために高報酬でシンポジウムに招かれる………だから僕は離れてしまった」と、いうことなのだが、これはなかなか興味深い。
というのは、東が離れたように、みなが離れたか?というとそうでもなく、実際に、青山ブックセンターやブックファースト渋谷の建築棚なんかにいってみると、確かに90年代の初頭に比べ、より実質的な書籍や雑誌の比率が高まってはいるのだろうけれど、いっぽうで知にまみれたスノッブな資料も目立つ位置で、それこそときには人文思想棚で燦然と輝いているのも事実である。この、ポストモダン死すとも建築死せり、といった状況の真実について、やはり浅田彰や磯崎新を読んでみる必要は、とりあえずはあるなあ、と思った次第である。
いっぽうで時同じくしてオープンする表参道ヒルズを手がけた安藤忠雄が、建物の内の螺旋スロープの勾配と長さは表参道のものと同じなんだよ、といったことを、あたかもハメ撮りのようにホームムービーを手に、うれしそうに話すところなんかをみると、建築はこんなふうに、デザインとしかけだにピュアでシンプルにこだわるほうがいいよねえ、とも思ったりする。そんなことだけでも見に行っていようと思わせるフォースについて弁論するほうが面白いよね。きっと(※1)。
さて、どうしようか。あ、そうだそうだ、先週末、仕事がかさんでいたため、おいおい泣きながら中座していた三谷のあれ(※2)の続きがあったんだ。ああ、行定のあれも録っておいたんだった。WOWOWありがとう!
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(※1)表参道ヒルズについては、様々なブログもたちあがって、情報をシェアしているようだけど、「表参道ヒルズ専門・地元住民による完全攻略ブログ 全テナント掲載」が、とってもうれしい感じ。デルフォニクスなんて、庶民的な店も入っていて安心だ。
(※2)いまはてなのキーワードをみたら、三谷幸喜の欄に、「おはスタ第2部のメインMC・山寺宏一氏が「12人の優しい日本人」大阪公演に出演の際、責任を取る形で代打MC・コーキーとして出演。おはガールたちとともに番組を盛り上げた」なんてのがなんと迅速に追加されてましたよ。さすがはてなネットワーク。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f7/cc44f4105aa887054d34e14b3b68218f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/36/952450ddafdaaffb26519741ea1ad46f.jpg)
というのは、東が離れたように、みなが離れたか?というとそうでもなく、実際に、青山ブックセンターやブックファースト渋谷の建築棚なんかにいってみると、確かに90年代の初頭に比べ、より実質的な書籍や雑誌の比率が高まってはいるのだろうけれど、いっぽうで知にまみれたスノッブな資料も目立つ位置で、それこそときには人文思想棚で燦然と輝いているのも事実である。この、ポストモダン死すとも建築死せり、といった状況の真実について、やはり浅田彰や磯崎新を読んでみる必要は、とりあえずはあるなあ、と思った次第である。
いっぽうで時同じくしてオープンする表参道ヒルズを手がけた安藤忠雄が、建物の内の螺旋スロープの勾配と長さは表参道のものと同じなんだよ、といったことを、あたかもハメ撮りのようにホームムービーを手に、うれしそうに話すところなんかをみると、建築はこんなふうに、デザインとしかけだにピュアでシンプルにこだわるほうがいいよねえ、とも思ったりする。そんなことだけでも見に行っていようと思わせるフォースについて弁論するほうが面白いよね。きっと(※1)。
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当ブログの紹介大変ありがとうございます。
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表参道ヒルズについては、爆発的にブログがありますが、当方は地元人としての視点で、皆様に来てほしくて毎日画像をアップしています。
お時間があるときにでも、是非お立ち寄りください。
表参道ヒルズ専門・地元住民による完全攻略ブログ管理人より
http://blog.goo.ne.jp/bvcinc
ちょこっとヒルズのことを調べようと
あちこちサイトを見回したのですが、
全体像をわかりやすくまとめているところがなく、
完全攻略ブログに至った次第です。
公式サイトにいたっては、かっこうつけすぎで、
たとえば、テナントを蟻のような小さな文字で
紹介されても、やあ困ったなあ、としかいえないようなしろものだし。
オープンまでのカウントダウンを愉しみに
しておりますので、よろしくお願いします。