そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月19日(木)漱石山房跡

2012年04月19日 | 公開

 卒論演習、博士課程の研究指導、修士の演習を連続して行う。夜の研究会はお休みとのことだったので、17:00前に帰路につく。まだ明るいので、飯田橋まで歩くことにした。

 I 先生がご住職をおつとめになるS寺の脇道を斜めにずずずっと入って行く。昨日、今日と授業で鴨長明の話をしているが、I 先生によれば、『方丈記』の作者は絶対に「鴨長明」ではない!ということになるのだ。『文学』(岩波書店)の最新号にも、そのことをまたお書きになっている。

 さて、W小学校を通り過ぎると、ほどなく夏目漱石終焉の地、漱石山房跡に至る。復元された猫塚が有名だ。

 漱石の生家は夏目坂の下だから、生誕地と終焉地は500メートルほどの距離となるかな。

 「アルパージュ」でチーズを買う。


4月18日(水)400名相手の講義

2012年04月18日 | 公開

 10:40からオムニバス形式の講義の担当回。受講者は400名で、ハンドアウトを山のように用意し、キャンパス内で一番大きな教室へ向かう。この教室は、まことにもって話しづらい。授業でここを使ったのは初めてだ。教務主任としてここでいろいろ説明をしたことはあるのだが…。さて、講義内容はと言えば、あんまりうまくいかなかった。もう一、二度喋れば、程よく練れてくるんだがなあ。終わってから、質問に来た女子学生があった。トルストイがどうしたこうした…ロシア文学のS先生のファンなのだそうである。あとで伝えておこう。

 終了後、12:30から教室会議。教員組合の職場会はパス。教授会の前に職場会を設定するなんて、職場議長はどうかしている。議題2つで、13:55までかかった。

 14:00からは教授会。会議室へ向かう道すがら、ロシア文学のM教授と一緒になったので、午前中の講義でSさんのファンという女子学生がいたよと申し上げると、彼は本気にするから言わんほうがいいとアドバイスされる。S先生、お若いでのう。

  新任の先生方のご挨拶があるので、教授会はほぼ定刻に始まる。で、終わったのが18:30過ぎ(うんざり!)。頼むから副学部長は、間断なく甲高い声で喋り続けるのはやめてください。気が狂いそうになった。新任のM教授は、目を丸くしておられる。報告事項に入ったらエスケープする手もあるんですよと、あらぬことを耳打ち申し上げておいた(いけずな主任である)。

 お稽古事には少々遅参した。A師匠が候文の書き方をお教えくださったので、私も配られた栄宝斎の便箋に、「…被下度候」などとしたためる。

 ムーミン大のお二人をお誘いし「かわうち」へ。例の事件は、緘口令が敷かれているのかもしれない、詳細は分からないとのことである。かくなりては、なかなか(かえって)お気の毒な気もするわいなあという話になった。要するに、時代の変化についていけなくなって、勘違いしたまま沈没したということか。しかし、他人事ではないぞよ。昭和は遠くなりにけり…。


4月17日(火)狂言の夕べ

2012年04月17日 | 公開

 社会人講座へ行く。12:00過ぎに八丁堀へ着いたので、昼食にサラリーマン、OLが繰り出す時分だ。仕方が無いので、その辺のパン屋でカレーパンとミックスサンドを買い、講師控え室の無料のコーヒーを淹れて昼食とする。

 本日の講座では慶長年間の資料を読んだが、S氏の翻刻は間違いだらけで、やはり原本をちゃんと見なければこわいなあと改めて痛感した。「露時雨ふかき…」では変だなあと思っていたが、やはり「露時雨ふるき…」(掛詞になる)で、「留」字母平仮名を「可」字母平仮名に読み間違っておいでなのだった。それから、候文はやはり判読が難しい。

 それでも、この資料を書いた人物は、春日局と一緒に育ったんですよなどとお話すると、喜ばれた。なにしろ「江戸・東京」というコンセプトで、講義をしなければならないからな。

 終了後、入れ替わりの時間帯に講座を担当される深谷信子先生に、ご大著を持参してサインしていただいた。お礼に「翠江堂」の苺大福を差し上げる。「謹呈」とお書きになりそうになったので、それは私が研究費で買った本ですからお名前だけで結構です(汗)…と申し上げた。(笑

 今夕はS寺の研究会の日なのだが、大学主催の「狂言の夕べ」のチケット抽選に当選したので、同居人と連れ立ってO講堂へ行く。2階席の真ん中あたりを指定された。舞台はまことによく見えました。T先生、A先生ご夫妻、N名誉教授ご夫妻のお姿が見えたので、1階のVIP席へご挨拶に行く。

 出演は野村万作師、萬斎師など。演目は棒縛と鬚櫓だった。19:05に終演。

 T先生は万作師のご接待とのことで、我々はA先生に連れられて寿司屋へ行き、ご馳走になった。その後、A先生をT先生がお飲みになっているお店までお送りすると、「狂言の夕べ」主催部署の面々がおいでで、招じられたが、明日はなにしろ、朝から400名の学生相手の講義があるため、退散した。

 金曜の演習クラスコンパの会場を確保。変わり映えがしないが、2000円ぽっきりで2時間飲み食いできるお店は、なかなか無い。


4月16日(月)粉が変わった?

2012年04月16日 | 公開

 午前中の授業では、いずれも宿題を出す。こういうことはこまめにやっておかないと、脱落者が生じるからな。我が大学ではすべての科目について、インターネットのポータルサイトで差配できるから便利である。出欠も即座に入力できる。

 昼は、「すゞ金」が臨時休業だったので、「五郎八」で天せいろをたぐった。蕎麦猪口と塩をくださいねとお願いすると、フロアのお姉さんがきちんと対応してくださる。印度の方なのだと思うが、以前はあつもりが分からなかったのに、長足の進歩といふべし。しばらくして出てきたせいろは、今までと色や味が違っている。女将に、おや、粉を変えたの?とお尋ねすると、試行錯誤中とのお答えであった。

 午後はA君相手の特殊演習。終了後、「緑の豆」へ寄るが、最近店員さんがいつものおにいさんではなくなり、ちいとやりにくい。坂を下ると、「丸勢」のおねえさんがちょうど立ち呑みの看板を出しているところで、目が合ってしまったから仕方がない。日本酒を1杯だけいただく。

 演習のクラスコンパアンケートを集計すると、今週の金曜が都合がよいという人が多い。コンパは早くやっちまうにしくはなし。また、4月3日に嵐で中止になった新任の先生との懇談は、来週行うことになった。「先生は嵐を呼ぶ男かもしれませんね」と、変なメールをお送りする。明後日の教室会議の議案書も作らねば…。うわ~、明後日は会議の前に、400人相手の講義も入っているのだった! 土日以外休み無しは、大学教員にとってはなかなかしんどい。毎日の用務の時間が不規則だからなあ。


4月16日(月)欧州よりメール

2012年04月16日 | 公開

 昨夜はおまけにもらった器で焼酎を飲んだら、実に具合がよかった。釉のかかり方が絶妙で、口当たりがたいそう心地よい。ギャラリーの女将さん?が、この茶碗で飲むとお茶が美味しいのですとおっしゃっていたのも、あながち大袈裟ではないのかもしれない。茶碗が届くのが楽しみである。

 朝、チェックすると、佐佐木幸綱先生からメールが届いていた。いまアムステルダムにおいでで、雷電大学のI氏にご馳走してもらい、私の噂話をしたとか。I氏とは4月3日の嵐の日に昼飯を食ったからな。その時、佐佐木先生がドイツなどに講演旅行に行かれることは、仄聞していた。

 某学会で大問題が持ち上がり、常任委員である私のところにも、ど~しましょう?という体のメールがきている。この大問題は、実は2週間ほどに不正確ながら情報を得ていたのだが、学会当局者の反応もいささか鈍いような気がする。年度初めだから、大学関係者は誰も忙しいのも分かるけどね。四の五の言わず臨時常任委員会を召集しなされと、意見具申をしておいた。そのための常任委員制度(東京近辺在住者を選任)だろうと思うがねえ。


4月15日(日)雅楽を聴きに行く

2012年04月15日 | 公開

 朝のTV番組を観ていたら、北朝鮮にはソーセージ局というお役所があるらしい。さすがに食料が逼迫しているのだろうか?

 K先生から宮内庁楽部の雅楽演奏会の招待券をいただいたので、荊妻と拝聴に行く。9:30開場で、そこそこの時間に到着し、券と身分証明書を見せて荷物のチェックを受ける。厳重なものである。

 E学部のK名誉教授が坊ちゃんと見えていた。Uちゃんの卒論指導教授様であらせられる。先般、ご高編の本に執筆させていただいたので、ご挨拶を申し上げる。誤植が1つあったそうだ。再版の時に直すからなとは、再版されるのだろうか? 出家の時期について、最新の説では従来説の翌年になりましたねと申し上げたが、まあ本全体通説に従ったので、それでよいらしい。

 さて、蘇莫者に朗詠の徳是、越殿楽を聴いて休憩。舞楽は春庭花と埴破だった。ど~も雅楽を聴いていると眠くなる。

 神楽坂に移動して、「飯楽」で昼飯を食い、少しぶらついて買い物をした。給料が入ったので、小服茶碗を購入。小服茶碗ばっかり買っている私。箱を調製して、後で送ってもらうことになる。本日でギャラリーを閉めるそうで、おまけとして酒杯1個をいただいた。焼酎用かな。

 仕事もあるから、そこそこの時間に帰路につく。あちこちで、お子さん連れが多かった。最寄り駅ホームの階段をのぼると、前を着物姿の御仁がのぼっておいでだった。おつむは一龍斎貞水師風。お坊さんではなさそうだし、碁打ち講談師か、と注目していたら、どこかで見たような…。な、なんと「志ま平」大将ではないか! 結婚式に参席のため、お出でになったよし。大将はこの最寄り駅近くの蕎麦屋で修業されたのである。その蕎麦屋の隣が、実は私の仕事部屋だ。まことにもって、狭い世界であるわいな。


4月14日(土)家事

2012年04月14日 | 公開

 同居人が留守なので、出勤する娘のために朝食を作る。もしかしたら弁当を持って行くかもしれず、飯を炊き、対応可能なおかずを作っておく。

 結局、弁当は持っていかないそうで、半ば甲斐がないような気はしたが、はいそうですかと頭を切り換える。なにせ食費を月3万円入れている立場は、強いよなあ。

 娘が「美味しいわねえ」と言ったのは、豚肉を炒め味付けした一品だった。肉を食べやすい大きさに切って軽く炒め、味付けには胡麻ドレッシングと生姜入り黒蜜を使い、ちりめん山椒と花カツオブシをからめ、汁気を飛ばして香りを立てたところで器に盛る。私のなんちゃって調理レパートリーでは、ドレッシングをそのまま調味料に使うことが多い。面倒臭くないし、失敗も少ない。朝ご飯は、なにしろ手早く作るのが身上だ。

 忘れ物をしたとバタバタするので、雨も降るし、娘を駅まで車で送ってやった。残ったおかずで姑と朝食にする。「梅ちゃん先生」を観ながら、おかずは全部食べた。それから、昨日が賞味期限だった生菓子をいただき、お薄を点てる。我が家では濃いめが好まれるので、三杓入れる。点てるのはもっぱら私で、自服ばかりでつまらんのだが、この調子で、週の抹茶消費量は、実に100gに達するのであ~る。


4月13日(金)桜おこわ

2012年04月13日 | 公開

 金曜は演習が一つだけで、そういうのも疲れる。春学期(秋もだけど)は、授業があるのが月、木、金。水曜は会議日である。週4日の出勤勤務がウチの大学の専任教員の義務だから、これでクリア?。持ちコマ数は月曜3コマ(1コマは90分授業)、木曜3コマに研究会、金曜に1コマ。それに水曜にオムニバスが2科目、つまり学期中に5回ほど授業担当が回ってくるヤツがある。他にインターネット上の科目が1つ(2人で担当)。主任として管理に関与している科目が1つ。これら以外に、火曜は、八丁堀で社会人向け講座があるから結構多い。土曜は学会や研究会が入る。国公立の先生がうらやましい。

 乗り換え駅まで到達すると、同居人からメールが来た。今日が賞味期限のお菓子などをいただいたので、勤務先まで取りに来てとのこと。同居人は今夜勤務先からそのまま関西へ出張することになっているので、仕方なく引き返す。

 いただいたのは、「桜のおこわ」そのほかだった。夕食に頂戴した。まことによい香り。折を過ごぐさず賞味させていただいた。


4月12日(木)情けない!

2012年04月12日 | 公開

 散りてこそ、いとど桜はめでたかるべし。 されど、掃き掃除が大変よ。とものみやつこ、朝清めすなと、どなたか言って欲しいわいな。

 木曜は演習の連チャンである。朝いちで某センターの打ち合わせに行き、10:40から卒論演習。大学院のリーフレットを配布し、発表予定を立てた。就活中の一人は、先方の人事担当者が一昨年卒論指導を担当したO君だという。狭い世界である。

 昼休みにも打ち合わせがあって、昼食を摂りそびれる。先日いただいたクッキーを一人で全部食った。午後は博士課程の研究指導と修士課程の演習。発表予定を立て、演習は取り上げるテキストを合意し、資料を配付した。夕方の研究会は新しいメンバーが現れず、まあ連休明けくらいから貫之を読みますかという話がまとまったところで、K君が奈良土産にくれた四合瓶の日本酒を空けてから、「AMA」へ行く。E学部のK教授が大学院ゼミの諸君と飲んでいらっしゃった。我々は4人で白ワインを2本空けた。

 いささか酔っぱらった。記憶が朦朧としている。乗り換えたメトロは、どうも乗り過ごして引き返したような気もする。そして、JRへの乗り換え駅の石段を地上へあがるところで、バックパックを車中の棚に置き忘れてきたことに気づく。今までの人生で、こういうことは2~3度あった。駅の事務所におそれながらと申し出ると、何号車に乗っていましたか?と尋ねられた。それが、確かな記憶がない。習性としては前3輛までですかなァと、まことにおぼつかないお返事を申し上げた。すぐに連絡をとってくださり、しばらくすると、7つばかり先の駅でそれらしいバックパックを確保したとの知らせがあったよし。今から取りに行けますか?と言われたので、もちろん!とすっ飛んで行く。酔いも一気に醒めちゃったぜ。

 間違いなく私のバックパックだった。実は中に、重要なUSBなどが入っていたので、正直青ざめていたのだ。人生でこういうことが幾度かあったと先に書いたが、すべてブツはほどなく戻ってきた。治まる御代といふべし。帰宅して、同居人にさんざ嘲笑された。ああ、情けなや。歳はとりたくないものぢゃ。

 

 


4月11日(水)主任会

2012年04月11日 | 公開

 14:00から年度最初の主任会。2時間かかった。教室会議で発言せよと言われたことを発言する。教務は9月で交替なので、もう半ば死に体内閣である。あまり新規なことに乗り出さないことがよろしいのだが、ウチの学部は学部長が必ず2年で交替するので、中長期的なことがはかばかしく進まないのかもしれない。

 今日はこれからお茶のお稽古に行く。久しぶりで、お点前をすっかり忘れてしまった。


4月11日(水)天麩羅を食う

2012年04月11日 | 公開

 10:40からオムニバス授業の初回ガイダンス、私は科目コーディネータなので授業に行く。来週はまた、別のオムニバス授業の担当回に当たっている。最近、こういうのが増えてきて、頭が混乱するわい。華族大学からの交流学生さんの書類に、署名・捺印した。

 さて、けさは朝飯を食わずに出てきたので、昼は天麩羅を食う決心をして夏目坂をずんずん上がり、「高七」の暖簾をくぐった。本日の日替わり天ぷら定食は、刺身が付いて1,000円!である。カウンター席でいただく。私はこのお店に初めて入ったのだが、「天麩羅はいつものようにお召し上がりください」と言われた。ご主人と、そのご母堂と、背の高いお嫁さんとでおやりのようだ。創業明治十七年とは、界隈では「すゞ金」(明治十年創業)に次ぐ老舗となろう。

 食い終わって店を出て、坂を下りかけると、「たかはし」の女将が上っておいでになり、「おや、先生!」と声をかけられた。「すみません、今日は天麩羅食っちゃった」と詫びを言うと、「高七でしょ」とのたまふ。「店に背の高いのがいたでしょ。あれは私の姪なんですよ」とは、まことに狭い世界である。

 「Cafe GOTO」でコーヒーを飲む。ゴトウさん、お食事(カレー)中だったのに、悪いことをいたしました。


4月10日(火)烏賊、烏賊、烏賊!

2012年04月10日 | 公開

 午前中、痛風の病院へ行く。数値は可も無く不可も無し。都ぞ春の…桜の花がちらほら散りすぎて行く。新宿のデパートで抹茶を40g×2缶買い、昼食は築地へ移動し、「布恒更科」で変わり蕎麦の「桜の葉切り」をたぐる。こちらのお蕎麦は凛としていて、私しゃ大好きですな。

 歩いて社会人講座へ。へえ、菊正宗東京支店の隣は、京橋税務署なんだな。なんだかんだで八丁堀の校舎へ到着。受講者はまあ、最少催行人数を僅かに超えた程度。初めての方はいらっしゃらなかったので、極く初歩段階はすっとばして、いきなり資料読解から始める。プリントが少し小さかったかな。受講者はご年配の方が多いので、大きな資料を用意した方がよさそうだな。

 社会人講座は13:00からで、90分喋って講師控え室に戻ると、次の15:00からの講座の先生方がおいでになっていた。新しく遠州流茶道の講座が始まるのだが、その担当講師の深谷信子先生のご挨拶を受け恐縮する。ご大著『小堀遠州の茶会』は拝読しております。来週持って来て、サインしてもらうかな。でも、重くて大変だ。

 そのうち数学者Y先生もお見えになる。この間、「緑の豆」でお会いしたのだった。やあやあやあといった話になる。それから、校舎を後に「翠江堂本店」まで歩き、苺大福を買う。高橋の詰の桜がみごとに咲いていた。上野駅中で少し買い物をしてから帰蓬。

 陋屋の斜め前は、有名な俳優さんのご実家なのだが、そのご主人(俳優さんのお父上)が車から降りていらっしゃった。こんにちはとお声を掛けると、烏賊を食いませんか?とおっしゃる。父上は烏賊釣りがご趣味であること承知しておったが、なんでも今日は山のように釣れたよしで、箱に一杯頂戴することになった。ご挨拶は、するものである。

 夕食の準備をしているうちに、姑が帰宅。お向かいのNさんに烏賊をたくさんいただきましたと申せば、手早くシゴして刺身にしてくださった。姑は調理師免許を持っているのだ。残りは冷凍にいたしましょう。

  いや~、甘くて美味かった。唐津で食った烏賊刺以来だな。

 ゲソは焼いてみた。これも新鮮で何ともいえません。


4月9日(月)朝から授業

2012年04月09日 | 公開

 月曜は1時限、2時限と連続授業。9:00からの演習は、その前に印刷をせにゃならんから、8:00過ぎには大学に着いていなければならない。ラッシュとぶつかるので心憂きことぢゃわいなあ。

 朝いち演習は、2年生を対象とした基本的なスキルを教え込むものだが、本年度はすべての演習を25名程度以下の人数に調整したので、とてもやりやすくなった感じがする。最初なので、自己紹介をしてもらったが、山里の学院でねこさんに習ったという女子学生がいた。

 続いての講義は、登録者がそんなに多くなく、大きな教室に余裕をもって座ってもらえる。まあ、これもよし悪しだが、気分は悪くない。昼はカレーを食いに行く。やや暑かったので、生ビールを飲んだら疲れた。

 午後、同居人が非常勤で出講してきたので、教室のPCの設定などを手伝う。レビューシートを忘れたと言われて、教室まで届ける。受講生が、うろちょろしていたのが配偶者とは知るまいて。

 事務所へ行き、隔週水曜夜のお稽古事や、7月の桃の会の会場を確保。ついでにコンパの申し込み用紙をもらってきた。1年生の演習に限って教室でコンパを開いて構わないことになっている。ただしアルコール抜きである。その場合は生協に頼めて、立て替え払いをする必要はない。まあ、500円で飲み物とお菓子だから、タカが知れているが。朝いち演習も連休前にコンパすると宣言した。最初は教授が幹事をする。

 14:00からA君相手の特殊演習。Mさんが図書館利用の書類に署名捺印を求めにきたから、ささっと応じる。お礼にフランスのクッキーをいただいた。特殊演習にルーマニアの留学生が顔を出したので、脇で聞いてもらう。A君はアルゼンチン国籍だから、まことに国際的な授業である。16:00で終了。

 その後、Uちゃんが書類に捺印を求めに来たので、本年度の研究計画について、1時間ほど話し合った。なかなか意欲的である。結局帰宅は20:00近くになり、神楽坂で遊べなかったのは残念無念。最寄り駅近くの酒屋でもとめた金沢のオーガニック日本酒とやらは、何となくえぐ味が残ってあまりよろしくはなかった。


4月7日(土)古記録研究会

2012年04月07日 | 公開

 13:00から本郷の帝国大学で古記録研究会。30分早く着いたので、博物館を見学する。人骨の山、山、山!

 研究会は今回から新しいテキストの注釈に入る。来月は私が発表担当者だ。底本がようやく決定。初回ながらいろいろ興味深い問題が続出する。要するに、今までの研究において、もともとの史料の読みがしっかり出来ていないということである。そこに、研究進展の大きな余地が残されているのだ。

 早めに終わったので、地下鉄「東大前」駅地上出入口前の酒屋どぶろくを買って帰宅。今夕は町内会の花見で、会場の公園に行ったが寒い。飲み物とお寿司、それにとん汁をいただいてそのまま帰宅する。夕食はそれらで済ます。どぶろくは、막걸리みたいなものだな。

 娘は20:00まで残業だそうだ。傘下のアルバイトが20:00まで雇われているからとのこと。年度初めは仕方が無いらしい。


4月6日(金)新年度初授業

2012年04月06日 | 公開

 13:00から新入生の必修演習初回。30名のクラス編成で、まだ入学して1週間たたない学生たちを相手にする。中に娘の出身高校の後輩がいた。のっけから5名ずつの班を編成、グループワークをしてもらうための単位である。こういうのは、四の五の言わせず処置してしまうのが、亀の甲よりも年の功だ。それから自己紹介をお願いし、班ごとの課題を指示した。まあ、夏休み前に8000字のレポートを仕上げてもらえば終わりである。

 一休みして、本年度からご出講願う非常勤講師のS氏に、いろいろご案内申し上げる。その前に、薄茶を1服呈した。ポケットに菓子を入れていたのだが、うっかり潰してしまい出しそびれた。失礼いたしました。大学院の講義なので、正規登録者以外にもモグリが多い。モグリで受講せよと奨めているせいもある。

 珈琲豆を買いに「緑の豆」に寄った。いつものおにいさんがおいでにならない(神楽坂ブレンドを注文したつもりが、帰宅して確認したら朝日坂ブレンドだった)。焙煎の具合は?と、おねえさんに説明するのがいちいち面倒臭い。すると、大学院コースの同僚別のT教授が。ここでいつも豆をお買いになるという。既に注文されていて、先に出て行かれた。ありゃ偉い人で部長さん、私は歳は上だけどただの主任と、おねえさんにご説明申し上げた。

 桜が満開だったので、「東京松屋本店」で桜の花弁型の葛菓子を買った。その近くのギャラリーで茶道具の展示をしていたので、思わず入った。白ワインをふるまわれて恐縮。結構なお道具だった。小服茶碗の気に入ったのがあったが、さて、どうするかな。