そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月12日(木)情けない!

2012年04月12日 | 公開

 散りてこそ、いとど桜はめでたかるべし。 されど、掃き掃除が大変よ。とものみやつこ、朝清めすなと、どなたか言って欲しいわいな。

 木曜は演習の連チャンである。朝いちで某センターの打ち合わせに行き、10:40から卒論演習。大学院のリーフレットを配布し、発表予定を立てた。就活中の一人は、先方の人事担当者が一昨年卒論指導を担当したO君だという。狭い世界である。

 昼休みにも打ち合わせがあって、昼食を摂りそびれる。先日いただいたクッキーを一人で全部食った。午後は博士課程の研究指導と修士課程の演習。発表予定を立て、演習は取り上げるテキストを合意し、資料を配付した。夕方の研究会は新しいメンバーが現れず、まあ連休明けくらいから貫之を読みますかという話がまとまったところで、K君が奈良土産にくれた四合瓶の日本酒を空けてから、「AMA」へ行く。E学部のK教授が大学院ゼミの諸君と飲んでいらっしゃった。我々は4人で白ワインを2本空けた。

 いささか酔っぱらった。記憶が朦朧としている。乗り換えたメトロは、どうも乗り過ごして引き返したような気もする。そして、JRへの乗り換え駅の石段を地上へあがるところで、バックパックを車中の棚に置き忘れてきたことに気づく。今までの人生で、こういうことは2~3度あった。駅の事務所におそれながらと申し出ると、何号車に乗っていましたか?と尋ねられた。それが、確かな記憶がない。習性としては前3輛までですかなァと、まことにおぼつかないお返事を申し上げた。すぐに連絡をとってくださり、しばらくすると、7つばかり先の駅でそれらしいバックパックを確保したとの知らせがあったよし。今から取りに行けますか?と言われたので、もちろん!とすっ飛んで行く。酔いも一気に醒めちゃったぜ。

 間違いなく私のバックパックだった。実は中に、重要なUSBなどが入っていたので、正直青ざめていたのだ。人生でこういうことが幾度かあったと先に書いたが、すべてブツはほどなく戻ってきた。治まる御代といふべし。帰宅して、同居人にさんざ嘲笑された。ああ、情けなや。歳はとりたくないものぢゃ。