そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月20日(金)コンパの連続催行

2012年04月20日 | 公開

 来週、新任の先生を囲んでの懇談を天麩羅屋で開く心積もりで、第二回の下見に行く。N坂をずんずんあがり、開店時間の11:30ちょうどに「高七」の暖簾をくぐる。背の高い若女将に予約をお願いし、「たかはし」の女将さんのご親戚だそうで?と申し上げると、先日、オバから電話がありました…ですと。以来、店内で先生、先生と呼ばれる。

 「高七」は明治十七年の創業。ご当主で五代目だそうだが、特筆すべき美味さである。今日の日替わり定食にはフキノトウが添えられていたが、まことに香ばしかった。大根の天麩羅は、他では食したことのない品である。

 郵便局で学会費や研究書の払い込みをしてから研究室へ。13:00からは新入生向け演習なのだが、来週からスタートするプレゼンテーション用の論文を配布、そのまま教室でコンパを行う。演習には半期500円の懇親会補助が付いており、生協に頼むと立て替えなしでケーキとお茶のセットを教室まで配達してくれるのである。しかしまあ、18、9の学生たちの話にはついて行けない。珍しくネクタイを褒めてくれた女子学生がいた。教授のネクタイなんか、見ているのかな?

 教室を片づけて研究室に戻ると、コース室で博士課程のK君とTさんが時間を潰していたから、「Cafe GOTO」へ誘って珈琲を飲む。ずいぶん混んでいた。ここはちと高い喫茶店なので、ひと昔前までは学生がそんなに気楽に入る店ではなかったが、昨今、午後は混雑していることが多い。喫煙可ということもあるのだろう。

 また研究室へ戻ると、Uちゃんが研究上の相談があるというので、結局2時間くらい相手になる。博士課程の院生相手の、大事な個別研究指導だ。博論提出に向けずいぶん意欲的で、まことに頼もしいかぎりである。E学部のT教授から抜刷をいただく。私も院生諸君との授業の成果を、こういう形で公刊することを考えてもいいかな。いつも読みっ放しで、もったいないといえばもったいない。

 18:30から専門演習のクラスコンパ。10分前に「かわうち」に着いたら、もう何人も集まっていた。学期が始まれば、コンパをさっさとやってしまうというのが私流なのだ。クラス人数の7割方が参加したから、かなり好成績?というべし。ねこさんの山里学院出身の女子が2人居た。Y先生やAちゃんに習ったという話は出ましたがね。Y先生とはご一緒に高校教科書を編集しているし、Aちゃん(焼売ちゃんという渾名だったそうだ)は島根の出身で、私の修士の演習にずっと参加してくれていた。彼女は結構な学会賞を取った人なんだよと紹介すると、驚いておった。得意のスナック芸をあれこれ披露すると、大いにウケた。やはりコンパは酒を飲まないと、始まらない。参加者の中に、同居人の友人の坊ちゃんがおいでだった。写メを同居人に送信した。

 2時間ほど騒いで、最後に会費を集める。1人1000円。後で補助金が1人当たり500円出るから、残りは教授の持ち出しである。まあまあ、1人2000円で済むというのが、「かわうち」の「かわうち」たる所以であろう。しかし、本日はチャラチャラした飲み物を注文する人が多かったので、存外多くかかったぞ。ホッピーを知らんとい女子学生がいたので、セットをとって飲み方をご教示申し上げる。アルコール分が足りなくなったら、「中身」を追加注文するのですぞとお教えすれば、「勉強になりました」と素直である。