同居人が留守なので、出勤する娘のために朝食を作る。もしかしたら弁当を持って行くかもしれず、飯を炊き、対応可能なおかずを作っておく。
結局、弁当は持っていかないそうで、半ば甲斐がないような気はしたが、はいそうですかと頭を切り換える。なにせ食費を月3万円入れている立場は、強いよなあ。
娘が「美味しいわねえ」と言ったのは、豚肉を炒め味付けした一品だった。肉を食べやすい大きさに切って軽く炒め、味付けには胡麻ドレッシングと生姜入り黒蜜を使い、ちりめん山椒と花カツオブシをからめ、汁気を飛ばして香りを立てたところで器に盛る。私のなんちゃって調理レパートリーでは、ドレッシングをそのまま調味料に使うことが多い。面倒臭くないし、失敗も少ない。朝ご飯は、なにしろ手早く作るのが身上だ。
忘れ物をしたとバタバタするので、雨も降るし、娘を駅まで車で送ってやった。残ったおかずで姑と朝食にする。「梅ちゃん先生」を観ながら、おかずは全部食べた。それから、昨日が賞味期限だった生菓子をいただき、お薄を点てる。我が家では濃いめが好まれるので、三杓入れる。点てるのはもっぱら私で、自服ばかりでつまらんのだが、この調子で、週の抹茶消費量は、実に100gに達するのであ~る。