これが私の生きる道

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秦建日子「推理小説」を読んで

2006年01月25日 14時28分13秒 | 読書
 現在放送中の「アンフェア」というドラマの原作本ということで
ドラマ自体は見てませんが読んでみました。
 一応ドラマの原作なので図書館で予約が多く入っていると思っていましたが
全然入っていなくてすぐに借りれたので拍子抜けしてしまいました。

 そんで読んでみるとこれがひどい。
トリックとか動機は人殺しの考えることだから
普通の人とは感覚も違っているだろうということで大目にみるとして
評論家の人の言い方を真似すると、何しろ人物像が浅すぎる。
 他の登場人物はともかく主人公の雪平くらいはもっと何とかできたのではないか、
フィクションとはいえ、これでは雪平が可哀想でした。

 そしてお得意の出てくる女性は揃いも揃ってみんな美女・・・
おまけに男性も美形か頭がキレるかのどっちかって
ドラマ化したくてしょうがなかったんだなぁと呆れました。

 実際作者はTVドラマのシナリオライターが本職らしく
巻末の作者紹介に「救命病棟24時」「HERO」など手掛けていて
小説家としてはこれがデビュー作と書かれていましたが
今後二度と小説は書かないほうがいいと切に思います。

 故野沢尚氏のような道を進んで行きたいのでしょうが
たぶん無理ではないかと思っています。
かといって野沢氏の作品が好きだったかといえば
そんなこともなくどっちかというと嫌いでしたが・・・
でもあんなに売れていたってことは
自分の気づかない何かがあったのでしょうね。


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2 コメント

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初めまして♪ (梔子)
2006-01-25 16:02:59
私も昨年この本を読みました。

でもあまり面白くなかったというのが率直な感想でした。

作者がシナリオライターの方でしたので、確かに脚本ではないのですが、完全にテレビを意識したコマ割りで、小説として読んでしまうと中にのめり込んでいけません。

登場人物は特徴があって判りやすい面がある反面、おっしゃる通りそれ以上踏み込んではいませんでしたね。

これは私だけかも知れませんが、小説の最初に登場人物紹介があるとちょっと拒絶反応が・・・。

また肝心のストーリーも何だか無理矢理最後を終わらせたようでした。

せっかく”フェアか、アンフェアか?”というフレーズで惹き付けたのに消化不良になりました。

ドラマの内容がどうやら原作と異なってきているようですので、そちらに期待をしています。
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はじめまして! (typhoon-no15)
2006-01-26 19:35:50
物語の序盤と終盤のテンションがまるっきり違っているように感じました。

連作ではなくて書き下ろしのようなので変だなぁと思いました。

登場人物紹介はもっと登場人物が多くて、しかも同じ苗字の人だらけの時は助かりますけど

確かにこの話の規模ならいらないですね。



今週ちらっとドラマのほうを見ましたが、あまり面白そうには感じなかったです。

こういうドラマにおなじみの間の抜けた警察に辟易しました。

梔子さんはご自分で小説書かれているんですね、すごいと思います。

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