これが私の生きる道

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川上弘美著「風花」

2009年08月11日 20時10分52秒 | 読書
川上弘美著「風花」を読みました。
何でこの本を読みたくなったのかは憶えていませんが
本屋さんでも平積みしてるし、図書館の予約も相当数入っているので
人気のある本には違いないようです。

しかしあまり面白くなかったです。
いい人には違いないんだけど、
まどろっこしくてイライラしてしまう人と話した時に
感じるような感覚がありました。
こういう一見淡白なお話、語り口が好きな人には
堪らない作品かもしれません。

文中に「死んだらおしまい」という一文があるのですが
そこには惹かれました。
個人的に死後の世界とか信じていないので
文字通り、死んだらおしまい、だと思っています。
だからといって死後の世界を完全に否定するわけではなく
生きている間はそれがあるかないかは絶対に分からないんだから
無いと思っていた方がいいだろう、位の気持ちです。

最近はスピリチャルブームで
死後の世界があるに決まっているみたいな雰囲気が漂っていて
言い知れぬ違和感を感じます。
何なら来世でいい思いをする為に現世を生きましょう、
みたいな感じすらあります。
前述した通り、信じるのはいいのですが
ここまで来ると本末転倒のような気がします。

前世占いについて言えば、おかしいと思っていることがあって
地球上だけでも膨大な数の生命に溢れていて
人間なんてその数%に過ぎないのに
また人間に生まれ変われる確率なんて
ものすごい低い確率だと思うんです。
でもほとんどの場合、前世も人間だということが多いのは
疑問に思います。

人間は高貴な魂だからとか言うのはちょっと傲慢じゃないかなぁって
元を辿れば同じ動物なわけで自分達だけ違うっていうのは
他の動物に失礼です。
いくら科学や技術が進歩してもこればかりは絶対解けない問題で
あるか分からない来世に賭けるくらいなら
現世を一生懸命生きた方がいいような気がします。


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