これが私の生きる道

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期待外れの作品

2010年05月06日 22時22分34秒 | 映画
最近みた中で期待倒れに終わった作品を紹介します。
一つ目は湊かなえ著「Nのために」です。
作者の名前は知らなくても「告白」という題名で
ぴんとくる人は多いはずです。
間もなく松たか子主演で映画が公開されますので
ますます目にする機会が増えるはずです。

このデビュー作の「告白」の残像で
これまでに4作全ての作品を読んできましたが
今回もその期待に沿うような出来では決してありませんでした。
とにかく文章自体がバタついているとでもいうのでしょうか、
読んでいて落ち着きません。
中にはそれを意図してわざとそうする作品もなくはないのですが
これは分かりやすく説明しようとしているのに
それがうまく伝わらないといった類の文章です。

これは小説としたらあらすじや結末の出来以前の問題です。
どこかの雑誌に掲載されたものをまとめたようですが
そこに「加筆修正しました」の記載が無かった為、
そのときのままの文章のようです。
想像するに、出版社から売れるときに売っておけみたいな
姿勢がみえるのは錯覚でしょうか。
編集者の人もこれを読んで納得して出しているとは到底思えません。
逆にこんな形で出版させられて作者が可哀そうです。

あともう一つが「ドラゴンボール エボリューション」です。
こちらは期待もしていなかったのですが
それを上回る衝撃でした。
とにかく原作通りなのは、
ドラゴンボールを7つ集めるとシェンロンが現われて
願いを一つきいてくれる、ということと
人物名位で他は全くの別物です。

特に悟空は人格からして別物で、
ただの武術が得意なハイスクールボーイといった感じです。
授業中にクラスメートの女の子(チチ)をみて妄想したり
じいちゃんに、「女の子と緊張しないで話す方法を教えてよ」って
きいたり、とんでもないくずです。
もう原作の純粋な悟空の姿はそこには一切見られません。
ヤムチャはヤンキーだし、亀仙人もキャラが固まってない感じでした。

何よりピッコロとの最後の対戦があっけなさすぎて
予算の関係で戦闘シーンにCGを
あまり使えなかったのではないかと思います。
しかも最後にピッコロが看病されていて
まだ死んでいなかったと続編を示唆するようなシーンもあって
興ざめです。
本編が終わると聞いたことがあるようなイントロが流れてきて
何かと思ったら浜崎あゆみの曲で
もし劇場でこれを見ていたら、「?」マークが
頭に浮かんできたに違いありません。
作品とは何のゆかりもないし、
どういう流れで起用されたのかさっぱりわかりません。

エンドロールでは「エグゼクティブ プロデューサー」に
「AKIRA TORIYAMA」の名前が・・・
原作者としてこれほど不名誉なことはないと思います。
大人の圧力で、何の関与もしていないのに
名前を貸し出されてしまったのでしょう。
あと制作に「少林サッカー」のチャウシンチーの名前もありますが
多分拳法シーンの指導しかしてないような気がします。

原作を知らないアメリカの人がこの映画をみて
ドラゴンボールってこんな話だったんだ、って思われるのが
すごく嫌ですね。
これならばまだ同じ実写化でも「ストリート・ファイター」の方が
マシでした。
ひどい冒涜です。

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