夢発電所

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守る会の役割

2010-02-22 07:17:18 | 福祉について
 昨日の日曜日は、午後から「ゆいまある集会室」で青森県重症心身障害児(者)を守る会西地区の例会が行われました。参加人数は15名と少なかったのですが、内容はとても充実していました。
 はじめにH大学講師で赤池P・T(理学療法士)から、「座ることの意義と課題」についてお話しいただきました。いつもながら赤池P・Tのお話は具体的で実演入りですから、とてもわかりやすく実感的です。私たちの生活習慣や思い込みの間違いによって、筋力低下や二次障害を誘引する要素があることを確認しました。特に重心の人たちにとっての一日の生活、ひいては人生においてどのような支援を受けるかは大きな分かれ目のようです。二次障害は確実に、その生活のありようで身近にあることが理解できます。私の娘にしても、首の座りが不良だったことが未だに座位を不安定にしました。結果座位時間が圧倒的に少なく、背部の側彎が顕著となっていますし、長時間の座位が苦手です。
 一日24時間の生活の内、1/3=8時間の垂直座位が必要といわれながらも、現実的には3~4時間以下がやっとという感じです。骨盤を起こすことの意義は、私たち健康体の大人ですら様々な健康阻害因子を未然に防ぐかどうかの瀬戸際です。長時間の運転時やディスクワークも姿勢が大切です。先生いわく「ずっこけ座り」のなんと多いことか・・・。結果骨盤が寝てしまって、腹筋や背筋の低下が腰痛を生み出すほか、関連の筋の拘祝縮とつながっていきます。肺活量の低下や排便困難、栄養吸収不良などの二次的な健康への悪影響が知らぬ間に生活習慣から生じるということでした。

 さて、この集会の後半は情報交換です。
 青森県が県立の医療療育センター機能を大幅に見直し、医師の確保問題の解消や医療ニーズの高い入所者を独立行政法人A病院等にに移行させようとする計画です。こうすることで慢性的な医師の確保問題が解消されるということでしょうか。
 しかしここにはまだまだ問題点が見え隠れしています。医療療育センターは福祉型施設に転換され、結果今までの医療的なサービス環境が大幅に見直されるということです。参加者の非会員の保護者から、リハビリテーションは今まで授業中に受けさせてもらっていたが、今後は沿いのサービスが受けられなくなる。入所者の保護者からも、これまでの医療がそばにあったことによる安心感が今後は不安に変わる。民間サービスでは得られないサービス提供とは何か中身が見えてこない・・・など今後県当局への確認すべき事項が山積みです。
 こういう情報交換会なども、常に子どもを伴って参加しなければならない在宅の保護者にとって、そのサポート機能が大切であることを実感させられました。
 正会員活動のみならず、在宅非会員へのこうした学習会活動の大切さと、支援機能である情報提供は今後も継続していく必要があることを感じています。
 守る会の役割は何かをもう一度考えさせられる機会になりました。
 
 

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