夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

彩雲(さいうん)

2010-02-15 11:40:35 | 私と福祉とであいの旅
 昨日はであいの家あうん創立十周年で、記念コンサートを開催した。奈良裕之さんが協力するということで、映画上映の後の約40分間をつとめてくださった。
 奈良さんと会場準備をして昼食を取る際に、「きょうはよい天気でよかったですね!」というと「昨日まで岩木山の姿が見えなかったけど、きょうはよく見えています。それにきょうは彩雲という虹色の雲が見えました。何かいいことがありそうです」といわれた。奈良さんはすごい晴れ男で、必ずコンサートというと晴れの日と決まっている感じだ。
 奈良さんと私の出会いは1995年ごろからだから、かれこれ15年にも及ぶ。ほとんど切れ間なく、毎年施設を訪問して音楽で交流を継続してきた。
 最初は岩木山の嶽温泉の一画にある僻地保育所で「生活リズムセンターノーム」に、奈良さんがぶらりとやって来たのがきっかけである。私の娘たちはだからずっと奈良さんの演奏を毎年耳にしてきたので、今はその楽器の魅力にとりこである。昨日も奈良さんが会場を移動すると、横臥している娘は奈良さんが演奏している方角を追視している。
 であいの家あうんができる前の1年半は、であいの家あうんの近くにある民家を借り上げていた時代があった。そこは岩木山という現役相撲取りが中学時代まで通ったという、相撲道場があった。家主さんが牛乳屋さんで、その道場主である。夏の間は小学校の土俵を使うが、冬場になるとこのプレハブの土俵場が練習場所である。障子戸で仕切られていたので、夕方になると小中学生たちが練習に訪れ厳しい掛け声が聞こえてきた。夏場のある日この相撲場が使われていなかったので、奈良さんのコンサートを開催したことがあった。娘たちはこのときならサンの演奏にのりのりで、大いに楽しんでいた。そしてコンサート終了後もその余韻にふけっていた。翌日コンサート会場は既に撤去されていたが、長女はその部屋に行けば奈良さんが演奏してくれると思い、這って移動をを開始し障子戸を開けようとする姿があった。娘の楽しみが膨らんだ瞬間だろうと思う。
 私たちにとっての創立以来の、長い友人の一人になっていただいている。
 
 

十周年記念事業第一弾終了

2010-02-15 06:20:39 | 私と福祉とであいの旅
 「1/4の奇跡」~本当のことだから~ &「奈良 裕之パーカッションコンサート」

 私たちの企画した映画上映会とコンサート、400人も入場可能な会場である。しかし、お客の入りは少なく、かろうじて100人のお客が客席にまばらに入っている。そのうちの半分はほとんどが身内といってもよいのだ。
 私は負け惜しみではないが、「これでいいのだ!」と思う。今までこういう企画を何度も経験しているが、その都度感じてきたのは集客の意味である。たくさんの方に知っていただきたいという思いはあるが、興味や関心もなく更にはこの次には私のほうに来てもらうのだというギブアンドテークの方式が心の負担になるということをいやというほど思い続けた。別に商売しているわけでもないのだから、私は私の流儀で行こう、そう思っている。私が出会った人々が心を動かしてくださって、そうして会場に足を運んでくださればそれだけで満足である。それが縁である。気にしておいでになる方は青森市からでも来てくださるのだ。
 映画のほうはドキュメンタリーの長丁場で、内容を理解できるまでに時間もかかる。中には感想文に、感激して涙と鼻水がいっぱいでしたというのもあった。私はそういう心の琴線に触れて感動してくれることこそ、私の本望である。これからもこの歩みを大切にしてゆきたい。