新潟県長岡市・人口約28万人。(旧栃尾市・人口2万3千人・2006年1月吸収合併で消滅)
私が高校卒業まで暮らした栃尾市は今はなく、長岡市になっている。しかし守門岳(1,537m)や粟ヶ岳(1,292m)などの山々に囲まれた盆地。上杉謙信が14,5歳までの幼少期を過ごした場所としても知られている。
さて、4月18日の午前5時に家内と二人で車での帰郷となった。車中には母が退院後に使う予定の車椅子とポータブルトイレ、手すりなどを積み込んだ。東北自動車道を8時間かかって、実家へたどり着いた。ETCの機械を装着しての初めての試乗ともなった。土曜日、日曜日に限りどこまで行っても1,000円ということになっている。この時期福島県三春町が桜の名所ということで、郡山まではいささか車が多かった。しかし新潟方面は結構快適に車は進んだ。自動車道の難所は福島県の会津・磐梯山付近で、上下線が対面一車線であり、ほとんどがトンネルである。なんとも視覚的に疲れるのだ。新潟に入り阿賀野川沿いを走ると、新潟だなと思う風景はチューリップ畑の原色風景である。水田に赤や黄色の花々が一色ずつの長方形に咲き乱れている。疲れが癒される気がした。ソメイヨシノの桜は散り掛かっていたが、桃の花や八重、枝垂、おおやま桜などはまだまだ美しかった。
懐かしい実家への道に入ると正面右には守門岳、左には粟が岳が白い雪をたたえて迎えてくれた。
写真は栃尾市の特徴のひとつの「雁木(がんぎ)」という道路を挟んで、両側に並ぶ昔風のアーケードとでも言うのだろうか。雪深いこの地方にはなくてはならない、ありがたい屋根である。それにしても道路の狭さには驚くくらいだ。
我が家にたどり着くと、母の弟(叔父)と兄夫婦、そして妹が母を囲んでいた。母は前の日に退院しての実家である。楽匠(らくしょう)という電動型のレンタルベッドに寝ていた。たった一日だけの滞在で、また明日は短期入所のために特別養護老人ホームに、また10日間出かけることになっている。今回は特に家の整理と介護環境を整えるために、我慢してほしいと思っている。
そうこうしているうちに、包括支援センターのワーカーが訪問した。今後の母の日中を支える「デイサービス事業や、ヘルパー派遣」の内容確認と、契約である。
週5日間はデイサービスを利用し、1日3回のヘルパーの介護(30分)を受ける。そして10日間の短期入所を繰り返すのである。具体的な生活を考えただけでも、この家には何かが欠けていると感じていた。いや、この国の制度そのものの何かといったほうが良いのだろうか。
私が高校卒業まで暮らした栃尾市は今はなく、長岡市になっている。しかし守門岳(1,537m)や粟ヶ岳(1,292m)などの山々に囲まれた盆地。上杉謙信が14,5歳までの幼少期を過ごした場所としても知られている。
さて、4月18日の午前5時に家内と二人で車での帰郷となった。車中には母が退院後に使う予定の車椅子とポータブルトイレ、手すりなどを積み込んだ。東北自動車道を8時間かかって、実家へたどり着いた。ETCの機械を装着しての初めての試乗ともなった。土曜日、日曜日に限りどこまで行っても1,000円ということになっている。この時期福島県三春町が桜の名所ということで、郡山まではいささか車が多かった。しかし新潟方面は結構快適に車は進んだ。自動車道の難所は福島県の会津・磐梯山付近で、上下線が対面一車線であり、ほとんどがトンネルである。なんとも視覚的に疲れるのだ。新潟に入り阿賀野川沿いを走ると、新潟だなと思う風景はチューリップ畑の原色風景である。水田に赤や黄色の花々が一色ずつの長方形に咲き乱れている。疲れが癒される気がした。ソメイヨシノの桜は散り掛かっていたが、桃の花や八重、枝垂、おおやま桜などはまだまだ美しかった。
懐かしい実家への道に入ると正面右には守門岳、左には粟が岳が白い雪をたたえて迎えてくれた。
写真は栃尾市の特徴のひとつの「雁木(がんぎ)」という道路を挟んで、両側に並ぶ昔風のアーケードとでも言うのだろうか。雪深いこの地方にはなくてはならない、ありがたい屋根である。それにしても道路の狭さには驚くくらいだ。
我が家にたどり着くと、母の弟(叔父)と兄夫婦、そして妹が母を囲んでいた。母は前の日に退院しての実家である。楽匠(らくしょう)という電動型のレンタルベッドに寝ていた。たった一日だけの滞在で、また明日は短期入所のために特別養護老人ホームに、また10日間出かけることになっている。今回は特に家の整理と介護環境を整えるために、我慢してほしいと思っている。
そうこうしているうちに、包括支援センターのワーカーが訪問した。今後の母の日中を支える「デイサービス事業や、ヘルパー派遣」の内容確認と、契約である。
週5日間はデイサービスを利用し、1日3回のヘルパーの介護(30分)を受ける。そして10日間の短期入所を繰り返すのである。具体的な生活を考えただけでも、この家には何かが欠けていると感じていた。いや、この国の制度そのものの何かといったほうが良いのだろうか。