夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

一行詩/存在

2009-04-15 08:23:00 | 創作(etude)
 ・縄文をたどりて我もここにあり翡翠にあらず越後戯れ石

 ・春浅き卯月のこの日汝は生せり爛漫の頃笑顔とともに

 ・あなたなら充分生きたと君の云う彼はこれから大切にして

 ・バースディ花よりもなお欲しき物きみは今年も寿司の特上

 ・目覚ましを幾重に仕掛け休みたり先に起きるはいつも我なり

 ・威勢良く大盛りひとつ並ひとつストレス解消屋台ラーメン

 ・夫婦なり居場所探しはお互いに大きなくしゃみとガハハの笑い

 


一行詩/人生

2009-04-15 06:47:30 | 創作(etude)
 ・開墾の力は満ちて在りし頃黒き畑の広がりし日々

 ・妻は菜を夫は果実夢に見て互いに力汗に変えたり

 ・農園の主となりて六十年古木とともに大地に臥して

 ・夢開き夢結実し夢かげる人生の夢大地の夢よ

 ・君もまた太き節なる手を持ちて祖父母の農地血を注ぎたる

 ・古の農基幹とす民人は手を携えて生活(くらし)を為せり

りんごの古木伐採

2009-04-15 05:58:05 | 原ヶ平農場
 昨日は朝から農作業現場の、環境整備作業だった。気温は前日に比べていくらか寒く、メンバーの参加は見合わせた。いきいきファームの畑は、サツマイモ用に牡蠣殻石灰を撒き耕耘した。その足で原ヶ平農場に向かうと、後援会長M氏が仲間の方数人と一緒に重機を搬入していた。いよいよ午後からりんご樹の伐採と根の掘削作業が始まることになった。私はきょうは畑詰めで、一日この作業が円滑に進行するように動いた。午後になると7人の作業員が集合して、4人がチェーンソーで枝切り、1人がユンボという重機での根の掘り起こし作業、そして私とスタッフSさん含む4人が枝払いをした細かな枝を燃やす作業に従事した。こうして農場にさまざまな機械音が響き続けた。見事な連携作業が実を結んで、あっという間にりんごの古木は裁断され大地に転がった。私は初めてりんごの枝払いを鉈(なた)を持って行ったのだが、りんごの枝の内皮はりんごの実のように赤色をしていることに気づいた。なんだか古木でも必死に生きようとしているのがわかると、心の中でお疲れ様と手を合わせるような気持ちになっていた。花芽を膨らませようとしていた古木の、この日が最期の姿だった。
 午後5時に目標とした15本の、樹木の伐採と掘削作業の第一段階を無事終了。また静寂の戻った農場で、赤々と燃え続けるりんごの古木の最期をひとり看取った。夕闇迫る農場に、山鳥がなんどもケーンケーンと鳴き声を響かせた。