夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

農場準備続く

2009-04-14 06:59:21 | 原ヶ平農場
 昨日はわが施設の男性職員にも参加してもらって、昨年からの宿題でもある藁運びを決行した。堆肥作りや野菜栽培に欠かせない材料だ。何より原ヶ平農場の場所を覚えてほしいという思いもそこにはあった。午前中二往復して作業は終了した。
 そして原ヶ平農場のりんごの古木を切ってほしいという依頼もあり、後援会長のMさんと友人のKさんに現地を見てもらった。木を切るだけでなく、薪にすることと、根もすべて掘り起こすという作業は並大抵のものではない。重機がなければ、相当の苦労がついて回る。何よりこれから苗代作りなどで農家は忙しくなるので、人手を集めるのが大変なのだ。1週間程度はかかるらしい。そしてそれ相応の資金が必要になる。人件費と、機材借り上げ費である。りんごの木は生き物だから、きょうからヤーメタと投げ出すというわけにはいかないのだ。放っておくと、フラン病という木のエイズみたいな病原菌を隣近所の木々にうつすことになるのだ。お金がかかってもしょうがないという根拠がそこにある。どうせやらなければならない作業であれば、早くやろうという結論に至った。これが農場開きまで後一ヶ月前のことだ。

浅田次郎が面白い

2009-04-14 06:27:59 | 私の本棚
 浅田次郎著「御腹召しませ」
      「あやしうらめしあなかなし」

 村上春樹の後は、このところ浅田次郎にはまっている。
 笑いと涙と、そして人生の辛さ、深み。そういった細心のペーソスがぎっしりと配列されている。人間社会の真の姿とはこうなのかもしれないという思いと、幸不幸、正義と悪などの表裏一体の人間観がそこに見事にあぶりだされている。何より言葉の面白さ、軽快な語り口がわかりやすく読み手の心を動かしてくれる。
 夫婦や家族、そして友人との人間関係のありようが、きれいごとだけでなく描かれ、思わず苦笑いしてしまう。「自分だったらどうするだろう?」と、ふと思い始めている。それぞれの人間の心のありようが、いつか自分に帰ってくる面白さがそこにはある。そういう生き方ができたらなあとか、そういう生き方はできないから自分だよなあとかの共感がそこに生まれるのだ。
 時代小説は今まであまり省みなかったが、最近少し心が向き始めているのは年を取った証拠かもしれないと、ふと思い始めている。
 しばらく浅田の本だけを探す自分が書店にあるだろう。