9月21日(日)青森市にて「08ソーシャルワークセミナー」が開催された。参加者は40名超。午前中は宋さんの記念講演だ。宋さんは韓国語で演説し、朴さんがそれを訳す。あうんでの講演と打ち合わせを数回行っていたこともあったためか、歯切れが良かった。朴さんもまだ学生ではあるが、この数日宋さんとの共に過ごす生活の中で確実に通訳の中身がしっかりしてきていた。「韓国の障害者福祉の現況と課題」と題しての熱演であった。一回だけではなかなか核心に近づくことができないまでも、両国の障害者福祉の考え方や課題は浮き彫りにされたように思う。共通する課題は、福祉というものが自由主義国家にあっては、常に景気や経済状況に左右されやすいことだろうと思う。そういう意味で、韓国もアメリカの経済に影響を受けやすい国なのだ。私が一番驚いたのは、韓国の障害者が障害年金をもらっていないと言う事実である。日本では当たり前のことが、韓国ではそれがない。その代わりと云えるのかわからないが、障害者のいる世帯への金銭給付代わりに、テレビ受診料、公共交通機関(飛行機代含む)、施設の利用料は無料だという。
そして何よりも深刻なのは、労働者の最低賃金の50%(8万3千円)を来年1年間でクリアしなければならないということであった。現在の1万5千円という平均賃金から見ればそれは、飛行機とロケット位の高さの違いに感じる。その課題をクリアするための方策を聞くと、宋さんからはきめ細かな能力評価とそれに見合った賃金支給を実施することが優先するという。そして新たな生産資源の確保と言うことになるのだろうか。
障害者の就労は日本も韓国もなかなか厳しい現実にあり、一般人の失業率などを見ればその困難さが更に明確になるだろう。
午後からはNPO法人日本ソーシャルワーカー協会の会長・鈴木五郎氏と青森保健大学教授の渡邉洋一氏の「地域福祉」に関する対談であった。
その後、交流会が会場近くの「時代屋」で開催され、参加者の自己紹介などで大いに盛り上がった。
今回のセミナーには、わが施設の職員たちも今回は11名参加した。施設以外の場でいろんな立場の方々の意見を聞き、知見を広める機会を持つことはとても大切なことである。こじんまりとまとまるのではなく、一人ひとりが専門性を磨きながらその力を内外に発揮するようにする意識を持って欲しいというのが私の願いでもある。そういう意味では、私の期待にこたえようとする職員がいたことはありがたいことでもあった。
そして何よりも深刻なのは、労働者の最低賃金の50%(8万3千円)を来年1年間でクリアしなければならないということであった。現在の1万5千円という平均賃金から見ればそれは、飛行機とロケット位の高さの違いに感じる。その課題をクリアするための方策を聞くと、宋さんからはきめ細かな能力評価とそれに見合った賃金支給を実施することが優先するという。そして新たな生産資源の確保と言うことになるのだろうか。
障害者の就労は日本も韓国もなかなか厳しい現実にあり、一般人の失業率などを見ればその困難さが更に明確になるだろう。
午後からはNPO法人日本ソーシャルワーカー協会の会長・鈴木五郎氏と青森保健大学教授の渡邉洋一氏の「地域福祉」に関する対談であった。
その後、交流会が会場近くの「時代屋」で開催され、参加者の自己紹介などで大いに盛り上がった。
今回のセミナーには、わが施設の職員たちも今回は11名参加した。施設以外の場でいろんな立場の方々の意見を聞き、知見を広める機会を持つことはとても大切なことである。こじんまりとまとまるのではなく、一人ひとりが専門性を磨きながらその力を内外に発揮するようにする意識を持って欲しいというのが私の願いでもある。そういう意味では、私の期待にこたえようとする職員がいたことはありがたいことでもあった。