夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

忙中に牛糞あり

2008-09-12 07:02:15 | つれづれなるままに
 「忙中に閑あり」という言葉があるとすれば、私には「超大忙中」「大忙中」中忙中」「小忙中」があると感じるときがある。昨日はそのランクの中では、「中忙中」だったかな?という感じである。
 今週は昨夜からの地区社会福祉協議会の役員さんたちが、敬老会のアトラクションとして寸劇を演出することになっている。脚本といっても台詞が言えない人ばかりなので、小道具などで補わなければならない。その準備に奔走し、昨夜は身振り手振りを指導した。敬老会は15日、17日から22日までが韓国ソウル市のお客様が来訪しスティ。21日はその宋先生の記念講演を組んだ「ソーシャルワークセミナー」の開催は事務局の仕事が気が抜けない。25日にはパン工房のリフォーム工事の入札があり、その間に10月12日~2日間の「すずきゆきおさんの絵画展+あうん文化祭」の案内はがきが刷り上がってくるのでその郵送準備。ポスターやチラシも掲示、配布しての準備活動だ。
 そんな中今月中にどうしてもやっておかなければならないのが、高舘山の小麦畑の準備作業。通所者のIさんとKさんの二人に手伝ってもらって、コウモリの糞とか、貝の化石の粉末を蒔いて、昨日からはいよいよ牛糞を畑に蒔くのだ。これがまた、発酵済みのものではなくて、まだ生に近いので匂いも強烈である。有機肥料なのだからそういうことなのだ。昨日はスタッフにも依頼してこれを片づける約束だった。ところがスケジュールは突然狂い出す。スタッフの一人が病欠して、その穴埋めに他のスタッフが入り、そこになだれ込む、他施設の入所者の活動指導である「パソコン練習」。結局私が午前中残って対応することになった。そして1時間ほどすると、今度は突然の緊急電話。「H警察署の警官がパトカーでゆいまあるに来ているので対応して・・・」。何ごとならんとおっとり刀で駆けつけると、駐在さんと本署の女性警官が「ゆいまある」でパンを食べていた。どうしたのかを聞けば、昨日午後4時過ぎにこの界隈を下校途中の小学5年生の女児が、不審者に触られたということだった。良く聞いて行くとどうもそれは、わが「あうん」の放課後利用の中学1年生男児のことのようであった。いろいろ行動や服装の特徴、そして担当スタッフの証言をつきあわせると間違いなくその児童のことで、これは困ったことになったと思うのである。まず自閉症と知的障害についての講義を警察官に始めた。「この子は変質者などではなく、自閉症と知的な障害を持った養護学校に通うお子さんである。私たちが放課後お預かりをして安全に配慮したり様々な支援をしていること。そして自閉症はようやく最近明確になってきた障害であり、まだ未解明の分野でもある。そして視覚優位という特徴と、オウム返しの対話能力、固執する行動特性などがあって・・・。」「いずれにしても、このお子さんはその女の子が可愛いと思ったわけであって、匂いをかいだりするだけで、押し倒してというような行動までは・・」「私たちの仕事は障害のある人たちが地域で暮らせるように、社会的なルールなども身につけさせるのが仕事なのです。その間には間違いを起こす子もいるが、それを間違いだということを教えて行こうとしているのです。どうかもう少し私たちとこの子どもに、その教育の時間を与えてください」と懇願していた。二人の警官は何とかそれを理解してくれたようだった。このことを負の経験ではなく、プラスの機会としてとらえて行こうとスタッフに話していた。こういうことがあったからこそこの警察官とも面識ができ、障害者のことを理解していただく機会が恵まれたと考えればいいのだ。
 お昼はなんだか何を食ったのかすらわからない感じで進んだ。

 それにしてもこのところの陽気は、極端すぎる。雨が強く降ったかと思えば、今度は猛烈な暑さである。午後2時頃の日差しはとってもきつくて、あっという間に汗が滝のようである。30分作業を行っては、一息入れる感じである。牛糞を蒔く作業を午前中通所のKさんがやったが、結局匂いが強烈でウン地のイメージが強くて具合が悪いと挫折したらしい。スタッフKさんと約2時間まさに糞戦?・もしくは糞闘?して何とか1日目を終えた。きょうは残りの処理である。こんな牛糞にも、昆虫はたくさん魅力を感じて寄ってくる。美しいアゲハチョウなどがそれであり、コオロギなどもどんどん牛糞たい肥の藁の中に潜り込んでいた。
 きょうはできれば小忙中であって欲しい。