夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

友好の絆

2008-09-27 07:19:01 | 私と福祉とであいの旅
 9月22日(月)朝食前に宋さん、熊岡さん、私の3人で、自宅から5分の距離のG温泉に出かけた。入浴者は3人だけで、静かだった。昨夜痛飲した別れ酒を、温泉熱で温めて流した。3人が今度そろうのはいつのことだろう。それにしてもほぼ同年代の異国の友人同士が、言葉もほとんど通じなくても、これだけ兄弟同然になれることに感動している。朝食後通訳の朴さんが車に同乗して、一路青森空港に向かった。快晴の朝である。
 17日からこの22日までの5泊6日を、我が家で過ごして戴いた。なんだかとてもあわただしい日々だったに違いない。しかしこの間に宋さんとはすっかり心もうち解けて家族同然に暮らし、10年間のブランクを見事に埋めることができたと思う。
 宋さんが冗談のように「ネネム、マミミは僕の友達。お父さんは運転手。お母さんは介護助手」とたどたどしく言っていた。それは宋さんが私たち家族への親近感の表れだと思う。韓国を離れて2週間近く、さぞ家族の皆さんも寂しかったことだろう。そして職場のディスクには書類が山積みのことだろう。そんなことを心の片隅に感じながら、宋さんが私の元を尋ねてくれたことへの感謝を心で感じていた。
 少し早い昼食をレストランで戴き、最後のなごりの会話を楽しんだ。12:20分いよいよ宋さんとの別れだ。記念撮影をして、固い握手を交わした。そして再会を誓って宋さんは機内の人となったのである。われわれは12:55発の大韓航空機をタラップから見送った。宋さんは私たちの姿が見えただろうか。いや、見えなくてもきっと、彼の瞼には私たちの見送りの姿が焼き付いていたことだろうと思う。
 
 ・ススキ揺れ異国の友は青空一路

 ・熱き手のソウルの友は彼岸空

 ・萩の花揺れてアン二ヨンヒケーセヨ