夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

往く人来る人

2008-01-17 07:02:47 | Weblog
 北国の学校は冬休みが今ようやく終えかけていて、それでも学校によって1日から3日という始業日の違いがあるということに気付く。冬休みはとにかく朝から終日子どもたちの喚声のにぎやかさに包まれるのだ。こんなにも違う子どもたちのパワーだ。
 子どもたちの喚声と共に姿が見えなくなったのは、アルバイトのミスウインターだ。農場のオーナー夫人の話によれば、駅前の酒場で夜行バスを待ちながらお別れ会をやり、すっかり酔っぱらった彼女をオーナーが何とかバスの中に押し込んだという。朝方そんな彼女から無事に東京に着いたと連絡があったらしい。私の所にも、メールがあって、「東京は暑い!」というのが第一声だった。
 お昼近くになると昨年暮れに、胃の手術をした栄養士Yさんが元気そうな姿を職場に運んできてくれた。「無理しないで」というこちらの配慮も、彼女自身の若さでは今や飽きて仕方がないと言うくらいに、「時々来させて」と早速パソコンに向かっている。
 私は新年度の運営方針を一気に書き上げて、次に3月のボランティアスクールの起案をしたあとで、少し気分転換に事務室の喫茶コーナーの整理をし始めた。食器やコーヒーなどを分類整理して食器棚にきれいに並べた。この整理した棚がいつまでこのままなのかは定かではないが、これが新年の仕事始めの気分なのかも知れない。
 職業安定所から求人の応募に来た人の連絡が続く。たった1名の臨時職員の求人に、今や10名の応募者が来ているのだ。贅沢な悩みかも知れないが、この人たちの一人を選ぶのはなかなか難しく感じている。これも出会いの始まりなのだろう。
 
 

コンピューター性認知症

2008-01-17 06:43:26 | 創作(etude)
 字が書けなくなってきた
 漢字が思い出せない
 漢字の書き順がわからない
 英語のスペルが思い出せない
 パソコンのローマ字での変換は
 天国と書くときtenngokuであるが
 英語でのスペルはheavenなのだ
 あれれれ・・・
 だから文章が止まってしまう
 文章を書けなくなってきた

 自信がもてないから
 いつも辞書を見ながら
 点検をしている自分がいる
 誤字は汗をかく
 「収穫」が「収獲」だったり
 「際限」が「最限」であったり
 運動不足の時は
 汗をかけばよいと云うが
 誤字で汗をかいても
 それは冷や汗だ
 
 パソコンは便利である
 自分の考えの半分以下で
 画面に字の候補が並ぶ
 便利な文明の利器が
 不便な力に成り下がる
 そんなときがある
 電気が入らないと
 使えないし
 何より記憶力が
 消え失せるような不安感だろう

 自分らしさが消える
 パソコン文字
 悪事は罰せられるが
 悪字は個性的で
 ほほえみが生まれる
 感情や情念が伝わる
 文化が伝わる
 万年筆のインク
 毛筆の墨のあったかさ
 止め字流れ字揺れ字

 ぼくは親しい人に
 手紙を書くときは
 可能な限り
 手書きにしている
 そこには僕の心が
 文字に乗っかっているから
 きっと文章以上の
 何かが伝わるに違いないのだ
 記憶喪失へのリハビリも兼ねて
 ぼくは手で文字を探そう