夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

八戸での講話と交流

2008-01-27 16:26:55 | 福祉について
 昨日は八戸で「生活支援ネットワークライフ」の研修会が開催され、わたしも招かれ出席して来ました。この日は雪が20㎝くらい降っていて、朝5時30分に起き除雪をしてから朝7時の特急に乗って出かけました。
 以前から交流のある青森自閉症児者親の会のKさんのお迎えを得て、ご自分のご子息の独り立ちのために建てたという生活の場に案内してくれました。ご子息は自閉症の青年で、18歳まで施設入所をされていましたが、退園してこのお家を自立の場として建てられたそうです。閑静な住宅街で、そばには林もあって環境も良いところでした。
ご子息は県内初の「自閉症・発達障害者サポートセンターYOUME」(受付→相談→支援計画作成→サービス提供の流れを一貫して行い、本人やご家族を含めたライフサポートを包括的に支援するためのシステムの構築を目指しています。)に通所し、そのほかは男性のヘルパーさんやお父さんと過ごされているそうです。
 立派な一軒家なのですが、自閉症という特性による、混乱やパニックを予防するための様々な配慮が付された建物でした。親御さんが彼のために良かれと思って設置したエアコンや台所なども、結局彼の心の不安感により破壊されたり拒絶され、結局大工さんの手によって彼の安心感を回復するために彼の希望に添って手が加えられていました。そのご子息とご両親の心の葛藤は想像するに余りあり、ようやくご子息の安心の領域をこのサポートセンターからの支援などもあって確立の域に来たのだろうと思います。Kさんとは以前お互いの子どものために家を造ることを話したことがありましたから、とても嬉しく感じ勇気をいただきました。
このほかKさんは私とも交流のある方々のそれぞれの夢の活動の場にご案内いただき、皆さんの努力の跡を知ることができました。
 午後1時00過ぎに八戸市総合福祉センターにたどり着きました。久しぶりにお目にかかるライフ事務局のKさんや以前我が施設の事務長だったFさん、ライフ代表のHさんとの再会は嬉しいことでした。
 講師は八戸カウンセリングセンター理事長Y氏と私の二人でした。テーマは「一人ひとりの生命と向き合って」でしたが、Y氏はカウンセリングについてその目標と意義について、20年間のセンターでの活動を振り返りながら面接した事例を通じて淡々と語られました。私もY氏のその語り方で気持ちが落ち着いたのか、何とか責を果たすことができました。人の心のありようは奥深く、果てしない宇宙のようにも感じるひとときでもありました。午後6時から交流会が催され、お酒も入って皆さんとの楽しい語らいが夜遅くまで続きました。私の紹介したしらとり農場に皆さんが興味を持ってくださったようで、今度は皆さんを農場にご案内できるのではないかとその楽しみが増えた気がします。
 八戸地区ライフの会員は現在80名ということでしたが、様々な事業所の方や教員なども含まれており、こういうネットワークのある八戸地区の皆さんの情熱と力を感じて帰ってきました。