TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

オリンパスが決算5年分を訂正

2011-11-13 21:32:11 | 経営全般

 証券投資の損失を隠していた問題で、批判を浴びているオリンパスは、過去5年分の決算を訂正する方針を固めました。

 決算訂正後は現在開示されている財務諸表のうち、自己資本や買収によって生じたいわゆる「のれん」が減少する見通しです。

 損失隠しの全容を反映するのは90年代に遡って決算処理を洗い直す必要があり、その期間はあずさ監査法人が請け負います。あずざ監査法人は、1969年から2009年まで監査業務を担当していたのですが、なにを監査していたのでしょうか。監査法人は、会計処理のプロですので、オリンパスの損失隠しが見破れなかったのでしょうか。

 オリンパスもオリンパスですが、あずさ監査法人の監査も大きな問題ではないでしょうか。

 

 


野田首相「TPP交渉参加」表明

2011-11-12 20:30:55 | 経営全般

 今、日本で一番話題になっているTPPについて、昨日、野田首相が参加を表明しました。

 とはいっても、TPP参加を表明したというのは、今日の新聞記事の表題です。昨日、野田首相が記者会見で話したのは、「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」ということでした。この玉虫色の言葉を新聞は参加表明と記載しています。

 日本という国は、良く言えば、「協調と和」を尊重する国ということなのでしょうか。しかし、このような玉虫色の表現は、国際交渉では通用するのでしょうか。TPPの成り行きは、今後の交渉力にかかっていると言われています。日本の外交は大丈夫なのでしょうか。


TPP参加決断を一日延期?

2011-11-10 06:45:55 | 経営全般

 TPP参加決断について、野田総理がその決断を1日延期しました。

 1日延期したのはなんなのでしょうか。慎重に判断するとはなんなのでしょうか。参加と決断するならきっぱりと万難を排してするのがリーダーというものではないでしょうか。

 「みこし」に乗るリーダーは、今の時代には必要ないと私は思います。


ダイバーシティ推進シンポジウム「新しい日本を創る働き方」に行きました

2011-11-07 21:10:30 | 経営全般

 11月6日に、東京有楽町朝日ホールで開催されたダイバーシティ推進シンポジウム「新しい日本を創る働き方」に行きました。

 このシンポジウムは2部構成で、1部は勝間和代と内田和成の討論。2部は村木厚子内閣府政策統括官、藻谷浩介日本政策投資銀行参事役、石川康晴クロスカンパニー社長、そして駒崎NPO法人フローレンス代表4人のパネルデスカッションでした。

 1部では、勝間さんの持論爆発でした。勝間さんは、日本の最大の問題は「1人当たりの労働生産性は低いこと」=長時間労働が常態化しているということでした。この状況が変われば、日本の社会が変わるという主張でした。女性として子育て中に長時間労働を強いられ、苦労した経験かえあの持論です。まったくその通りではないでしょうか。

 2部では、4人の個性が出ていたディスカッションでした。「大黒柱ヘッドギア」、「昭和脳」など時代をうまく表現した言葉も聞くことができました。藻谷さんは相変わらず、人口問題を論じていました。「観念にとらわれず、事実を見る」ということを藻谷さんは主張していました。

 少し残念だったのは、あの村木さんが政府の人ということに拘り、一般的な話に始終してしまっていたことです。あれだけのことを経験した方なので、もっと大胆な話が聞けるかと思っていたのですが。

 それから、コーディネーターの安井朝日新聞社編集委員のコーディネートがよかったです。ユルキャラで、ディスカッションをほんわかにしていました。このようなコーディネーターだといいですね。

 


地元群馬の「ぐんまちゃん家」に行ってきました

2011-11-06 22:05:10 | 地域文化・地域資源

 東京にいく用事があり、銀座の地元群馬のアンテナショップというのでしょうかよくわかりませんが、「ぐんまちゃん家」に行ってきました。

 「ぐんまちゃん家」では、毎週というくらいイベントをしているのですが、今日は、「high School Matching from ぐんま」ということで、商工会事業所と群馬の高校生が商品開発を通じて群馬をPRを試みていました。桑の実をつかったジャムなどいい企画商品がでていました。ちょっと人数が少なかったのが残念でした。といっても「ぐんまちゃん家」の場所に問題があるようにも思えますが。

 ぐんまちゃん家には今回で2回目ですが、1階は狭く、2階も狭いです。それから、今、ゆるきゃらコンテストに「ぐんまちゃん」が出ているようですが、あまり表が集まっていないということだそうです。知名度がもう一歩の名前をつけたアンテナショップでは思うのですが。

 北海道や長野のアンテナショップは、有楽町近くの交通開会にあります。ここは、ルミネや有楽町マリオンも近く、立地上申し分なしと思います。この点からも「ぐんまちゃん家」の知名度がもう一つということが考えられるのではないでしょうか。

 


「組織戦略の考え方」を読む

2011-11-05 21:36:24 | 今週の一冊

 沼上幹氏の著書、「組織戦略の考え方」を読みました。

 この本は来週から始まる地元高崎経済大学の公開講座で読むことが宿題と出されていたので読んだものでした。正直、あまり期待していなかったのですが、面白い本でした。

 まず、「組織設計の基本は官僚制」ということが、まず最初に書かれています。ルーチンワークは創造制を駆逐するという当たり前のことが書かれているのですが、この本ではその理由が事例を引用して明確に書かれています。

 それから、安泰な時代が作り出す「落としどころ感知器」と記述が企業内で出世していく管理者のタイプをよく表現しています。この管理者は皆のコンセンサスを重視するタイプの者です。しかし、先行きが見えない時代には、決断できる管理者が求められます。この時代には「落としどころ感知器」の管理者は必要どころか害になります。

 今の時代は先行きの見えない時代です。このような時代には、はっきりと進むべき方向を示してくれて管理者です。著者はこの「落としどころ探知器」の記述を「組織の疲労」の章で記載しています。今の時代では的確な表現ではないでしょうか。

 


世代を創る100人から「山口絵理子」-2011.10.31-

2011-11-03 18:30:19 | 経営全般

 日経ビジネスが「世代を創る100人」という特集を記載していますが、その100人で私が刺激を受けたのは、マザーハウス社長の「山口絵理子」氏です。以下その文章です。書いているのはジャーナリストの田原総一朗です。

 突破力というには彼女のためにある言葉でないかとさえ思える。山口絵理子さん。2007年にどうしても彼女に合って話を聞きたいと思い、申し込んで3カ月目にやっと会えた。バングラディッシュでジュート(黄麻)のバックを作り、日本で販売しているマザーハウスの代表取締役社長である。

 山口さんは1981年生まれで、私がお会いしたのは27歳の誕生日を迎える直前であったが、この時、マザーハウスを創業して2年目であった。

 その彼女は、何と小学校の時はイジメられっ子で、男子児童に連日にように暴力を振るわれていた。給食も横取りされる対象であった。こんな日が続けば、誰だって登校拒否に陥ってしまうはずである。だが、山口さんは逃げたい。でも、逃げてはいけないと自分に言い聞かせて、登校拒否を克服した。

 その後、中学生に上がると、強くなりたいと考えて、柔道部に入った。高校は柔道の名門校だった工業高校に入り、男子生徒の中で猛練習をして日本で7位になった。そして高校3年の9月から受験勉強に取り組んで、誰からも無理だと言われた慶応大学に合格した。

 大学では竹中平蔵ゼミに参加し、そこで、世界にはなぜ豊かな先進国と貧しい発展途上国があるのかと強い疑問を抱き、アジアの最貧国であるバングラデシュに飛び、現地の大学院に入学してしまった。すさまじい決断力と実行力である。

 バングラデシュで山口さんは輸出の90%を占めるジュートと出会う。このようなすばらしい特産品があるのね、なぜ バングラデシュはアジアの最貧国なのか。世界の先進国はジュートを思いっきり安く買いたたき、自国でバックを作り、高く売っていあtのである。

 そこで、山口さんはバングラデシュでバッグを生産して日本で売ろうと考えた。そして、実行した。だが、最初はだれも相手をしてくれなかった。やっとバックを作ってくれる工場を見つけたものの、だまされてカバンもカネもなくなってしまった。

 すさまじい突破力である。裏切られ、逃げられても絶対にあきらめない。現在では、8店舗まで店を広げているが、山口さんの目的は店の規模を増やすことでなく、貧困にあえぐ国々を搾取される標的から解放することである。

 どうでしょうか。魅力的な人ではないでしょうか。


地元群馬県の中小企業など海外に進出

2011-11-02 07:32:49 | 経営全般

  円高や大手企業の海外シフトを背景に中小企業が海外進出を加速させています。

 地元群馬県でも、金型工業会がメキシコへ協同組合での進出を検討しています。群馬県でも従来は地元企業の海外流出阻止に懸命でしたが、今は後押しをしています。国も日本政策金融公庫の融資拡大などで支援します。

 このような製造業の潮流のなかで、TPP反対というのは現実的なのでしょうか。