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世代を創る100人から「山口絵理子」-2011.10.31-

2011-11-03 18:30:19 | 経営全般

 日経ビジネスが「世代を創る100人」という特集を記載していますが、その100人で私が刺激を受けたのは、マザーハウス社長の「山口絵理子」氏です。以下その文章です。書いているのはジャーナリストの田原総一朗です。

 突破力というには彼女のためにある言葉でないかとさえ思える。山口絵理子さん。2007年にどうしても彼女に合って話を聞きたいと思い、申し込んで3カ月目にやっと会えた。バングラディッシュでジュート(黄麻)のバックを作り、日本で販売しているマザーハウスの代表取締役社長である。

 山口さんは1981年生まれで、私がお会いしたのは27歳の誕生日を迎える直前であったが、この時、マザーハウスを創業して2年目であった。

 その彼女は、何と小学校の時はイジメられっ子で、男子児童に連日にように暴力を振るわれていた。給食も横取りされる対象であった。こんな日が続けば、誰だって登校拒否に陥ってしまうはずである。だが、山口さんは逃げたい。でも、逃げてはいけないと自分に言い聞かせて、登校拒否を克服した。

 その後、中学生に上がると、強くなりたいと考えて、柔道部に入った。高校は柔道の名門校だった工業高校に入り、男子生徒の中で猛練習をして日本で7位になった。そして高校3年の9月から受験勉強に取り組んで、誰からも無理だと言われた慶応大学に合格した。

 大学では竹中平蔵ゼミに参加し、そこで、世界にはなぜ豊かな先進国と貧しい発展途上国があるのかと強い疑問を抱き、アジアの最貧国であるバングラデシュに飛び、現地の大学院に入学してしまった。すさまじい決断力と実行力である。

 バングラデシュで山口さんは輸出の90%を占めるジュートと出会う。このようなすばらしい特産品があるのね、なぜ バングラデシュはアジアの最貧国なのか。世界の先進国はジュートを思いっきり安く買いたたき、自国でバックを作り、高く売っていあtのである。

 そこで、山口さんはバングラデシュでバッグを生産して日本で売ろうと考えた。そして、実行した。だが、最初はだれも相手をしてくれなかった。やっとバックを作ってくれる工場を見つけたものの、だまされてカバンもカネもなくなってしまった。

 すさまじい突破力である。裏切られ、逃げられても絶対にあきらめない。現在では、8店舗まで店を広げているが、山口さんの目的は店の規模を増やすことでなく、貧困にあえぐ国々を搾取される標的から解放することである。

 どうでしょうか。魅力的な人ではないでしょうか。


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