TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県産繭100トン割れに

2011-11-29 21:27:18 | 地域産業

 2011年地元群馬県産繭の生産量は100トンを割り込む90トンになる見込みです。

 この数値でも全国の4割を占める見込みです。養蚕農家も初めて300戸を切る見込みです。1968年(昭和43年)に戦後ピークの27,440トンあった生産量が、100トンに落ち込みます。

 群馬県は、旧富岡製糸場の世界遺産を目指していますが、養蚕という「生きた遺産」は存亡の瀬戸際に立たされています。補助金も2013年度には打ち切られ、一層の厳しい関係になると思われます。補助金が終了した後は、国産生糸価格は1キロ当たり15,000~20,000円となりますが、中国産は数千円です。

 県蚕糸園芸課は「優良繭の開発や販路の拡大など、できる限りの支援いきたいと」話していますが、1トン、300戸という数字をどのように考えたらよいのでしょうか。

 群馬県産の生糸をどのような商品にすれば売れるかという点からスタートすることが一番重要ではないでしょうか。いい繭がスタートでなく、どのような商品を創造するかからの繭という発想が必要なのではないでしょうか。なにせ、1トン、300戸という生産者しかいないのですから。