安倍晋三首相は3月20日に就任する予定の次期日銀総裁に黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁(68)を充てる政府案を決めました。
経団連の米倉弘昌会長は25日の記者会見で、日銀次期総裁に黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁を充てる人事案が固まったことに「財務官の経験もあり、国際的にも顔が広い。総裁としてはうってつけだ」と述べ、歓迎しました。「ADBを統率し、組織を動かしたこともある。非常にいい人事だ」とも語りました。日銀の新執行部には、2%の物価上昇率目標を盛り込んだ共同声明を踏襲し、速やかに実行するよう求めました。
この黒田アジア開発銀行総裁は、金融緩和策を実行する総裁として、安倍首相にとっては、打ってつけの人のようです。旧大蔵省出身の官僚ですから、みんなの党は反対ですが、民主党は反対でないようなので、この人事案は国会に承認されるのではないでしょうか。
インフレターゲット2%を目標とした政策がいよいよ実行されていくことになります。