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噴火調査で殉職 プリニウス-日本経済新聞「欧人異聞」2012.4.8-

2012-04-08 18:51:16 | 経営全般

 今日の日本経済新聞の記事に西洋史家の樺山紘一氏のコラム「欧人異聞」が掲載されています。

 今日の記事は古代ローマ帝国、西暦79年8月24日にその生涯を閉じたローマ海軍の司令長官ガイウス・プリニウスのことです。

 プリニウスは、ナポリ湾の面した港、スタビアエへ直行して亡くなります。背後のそびえるかの有名なヴェスヴィオ火山の噴火の直下の都市(スタビアエ)に向かい、有毒ガスの襲撃を受けて倒れ込んでしまったためです。

 プルニウス長官は職務の責任から噴火の正面にまで赴いたのでした。ローマ帝国の公務員倫理をみごとに証言する、殉職でした。

 また、プルニウスは傑出した自然学者であり、歴史家でししたので、噴火という異常な事実を、自分の目で観察したいという欲求ににかられての行動でもあったのではと樺山氏は推察しています。

 プルニウスの使命感、そして知的好奇心、私達、現代人は見習うことが多いのではないでしょうか。