丸紅は国内で地熱発電事業に参入します。
丸紅は、2013年度をめどに東北や北海道に自前の発電所を建設します。火山国の日本には豊富な地熱資源がありながら、割高な発電コストと開発規制が普及の壁になってきました。しかし、再生可能エネルギーで発電した電力を全量買い取る制度が来年始まり、地熱開発を促す規制緩和も実施され、追い風は吹いてきている背景が今回の丸紅の参入となりました。
国際石油開発帝石やJFEエンジニアリングも事業化を検討しており、事業採算を確保できるとみた企業の取り組みが加速しています。
日本には、原子力発電所20か所基分にあたる2,000万キロワット超の地熱発電の潜在力があるといわれますが、実際に稼働しているのは約50万キロワットにとどまっています。
企業は、採算のとれる事業と踏めば参入します。国家方針として原発依存であったのを方針転換したことの根っこがあっての今回の丸紅の参入です。国の基本方針が重要性を改めて認識するニュースだと私は思います。