あび卯月☆ぶろぐ

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バラバラ殺人事件とコメンテーター

2007-01-12 01:06:56 | 社会・世相
先日、妹が私に「私には夢があるが、あなたには夢が無い」と言ってきた。
一体どういう料簡だろうと怪しんでいると「なんだ、事件のこと知らないのか」と残念がられた。
話によると、渋谷のとある家庭で兄が妹から「夢がない」と云われた事をきっかけに妹を殺す事件が起きたという。
私はようやく理解した。

この事件が起きた家庭は一族が全員歯科医という環境で、妹を殺害した兄は次男で某歯科大を目指して三浪中だった。
一方、長男は今年から歯科医になることが決まっていた。
殺された妹は芸能人を目指して芸能事務所に所属していたが、昨年末、事務所を辞めている。
妹はグラビアアイドルを目指していたが親から許可を得ておらず、そのことで家庭内に不和があったらしい。
事件直前も妹は友人に「家庭内で大きなトラブルがあった」と漏らしていた。
このトラブルとは次男とのトラブルではなくむしろ芸能界入りを反対する両親とのトラブルと見るのが妥当らしい。
次男と妹はこの一族の中ではお互い肩身の狭い思いをしていたのだろう。
次男は一応、歯科医を目指していたわけで家族の目からは妹の方が異端と見られていたようだ。
次男と妹はもともと大の仲良しだった。
それが、いつの間にやら互いを嫌悪するようになり、次男はたびたび妹に暴力を振るうようになる。
日頃から不和が絶えなかったのだろう。
そして、先に挙げた妹の言葉が引き金になり殺害に至る。


私が得た情報はこれだけだ。
あとの詳しい事情は知らない。
今日また、殺害時の新たな情報が報道されたが大筋は変わらない。

ニュースを見ていると殺害後、妹の体をバラバラにしたことについて、
「余程の恨みがあったのでしょうか」
「次男の部屋からホラービデオ等は見つかっていないようです」
などとコメントしている人があった。
いづれもコメンテーターと呼ばれる人たちだ。
死体をバラバラにしたのは恨みがあったらかではなく、死体を効率良く処理する為だと思うが如何。
決して猟奇的な理由からではないと思う。
ホラービデオが見つからないのも当り前のことだ。
それにしてもホラービデオを見たから猟奇殺人に走るのかねぇ?
私はホラービデオの類は持っていないが丸尾末広や古屋兎丸の猟奇的なテーマを扱った作品が収録された本なら持っている。
私は猟奇殺人に興味がなければ猟奇的なことも好まない。
丸尾末広に惹かれるのは私が持ち得ないそのアングラさゆえだ。
私がもし妹を殺した挙げ句死体の処理に困ってバラバラにしたならば、
きっと、私の所持品を吟味されそこから様々な関連附けがなされることだろう。
嗚呼、恐ろしや。

次男は死体が自分の部屋にあることを両親に悟られない為に
「サメの解剖をして臭いから自分の部屋に近づかないように」
と言っていた。
これについてある女性コメンテーターが
「このサメというのは妹から噛み附かれたという意識からサメという言葉が出たのでしょう」
などとコメントしていた。
出鱈目もここまでくれば立派だ。
この女性コメンテーターの実名を挙げるとジャーナリストで元法務省東京少年鑑別所法務教官の草薙厚子という人。
コメンテーターやジャーナリストはこのような出鱈目を言っても許されるのだから気楽なショーバイである。
他にもこの事件について動機などもあたかも次男本人であるかのように知ったような口をきいていた。
知ったような口をきくな!と思わず口に出していた。
この草薙氏に限らず、事件が起こると必ずこういうエセジャーナリストだかなんだかが出てきて事件当事者の如くわかったような振りをして偉そうに評論する人がある。
しかし、殺人の本当の理由なんて本人にしか解らないのである。
いや、本人すら解らない場合も多いだろうに。

ところで、この草薙氏「ゲーム脳に犯される子供達」なんて講演をやっている。
エセジャーナリストはエセ科学も大好きらしい。