あび卯月☆ぶろぐ

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『大市民日記』二巻

2006-12-19 01:29:10 | 漫画・アニメ
『大市民日記』の二巻を読んだ。
実は『大市民日記』一巻は読んだことが無くて、
私が読んだことのあるのは『THE大市民』の一巻と『en-taxi』に掲載されていたものだけ。
この『大市民日記』の二巻には『en-taxi』に掲載された分も収録されていた。

『大市民』という作品の内容をどのように説明すればよいだろう。
『大市民日記』の二巻の帯には「鬼才・柳沢きみおが贈る、人生指南の書」とある。
漫画で人生を教わるのもどうかと思うが、確かにそういう側面も持った本だろう。
しかし、私はもっぱら社会批評の本だと思っている。
譬えるなら、初期のゴー宣のようなものかもしれない。
(ゴー宣は初期の頃が一番面白かった。今は政治絵解き漫画になっている)
『大市民』はなにも高尚な話題を扱っているわけではない。
普段の生活を通して感じたことが描かれているだけだ。
というより、ほとんど世の中に対する愚痴で、居酒屋でおっさんがくだをまいているような内容と云えば解り易いと思う。
私は思想態度が若者のそれではなくオヤジであって今の世の中に対して愚痴ばかりこぼしているし、
譬えるならば、愚痴が服を着て歩いているようなもので、口を開けば世の中と若者の悪口ばかり云っている。
そういうわけで、この大市民シリーズは私にとってピッタリの本なのだ。 

特に共感した箇所(言葉)を列挙したい。

みんなも感じていると思いますが、
新札の安っぽさにどうしてこんなのにOKだしたんだろうと
(野口英世について)なんだこの髪は 
(樋口一葉の絵について)なんだこの顔は
とにかく全体が薄っぺらで安っぽい(略)
旧札のなんと重々しくて美しいことか


私も最近、やっと馴れて来たがどうも新札のデザインは好きになれない。
あの薄っぺらさは今の日本を象徴しているようだ。

んで、ライブドアの株主がライブドアを訴えた件だ
コレってメチャクチャ変だ
いつも言っているが株ってのは正体はバクチ打ちの世界なんだぞ
丁半の賭博場なんだよ
だから負けたから金返せは無いでしょーっ


個人で株をやっている者は金儲けが目的なのに
投資だとか何とかいって言葉を飾ること、売春を援助交際と云う如しである。
株の本質はバクチなのだから、相応の覚悟を必要とする。
それで損したら金を返せと云うなど噴飯ものである。
私は借金はするな、株には手を出すな、と云われて育った。
今は親子そろって株の勉強をする家庭があるらしい。
私からみれば異様を通り越して、狂ってるように映る。

ブタエモン(あび註:堀江貴文)が粉飾決算をやったから我々はだまされた
―と怒ってますがそれ以前にアイツを一目見たら変だとフツーの人なら分かるハズだ


私も同意したいところだが、残念ながらこの国の多くの人の感性は鈍っているので、堀江を変だと分からない人が大勢居た。
それどころか、持ち上げて称賛した。自民党すら応援した。
武部は自分の弟とまで云った。
政治家の質を見れば国民の質が解るとは以前にも書いた。
私は堀江が粉飾をやって捕まったから批判したいのではなく、
私が彼を蛇蠍の如く嫌うのはすべては彼の思考回路を下劣そのものだと感じるからである。

それにしても市町村大合併での「次から次のバカ市名」はいつまで続くのだろう
またひとつ「かすみがせき市」だよ
俺は自分の住む町がこんなひらがな名になったら逃げ出すよ


ある作家が「今の日本は女子供の国」と云っていたが私もそう思う。
(女子供とは直接、女性と子供という意味にあらず)
何故、市名をひらがなにするのか私には一向に理解できない。
さいたま市が誕生した時もなんと幼稚な市名だろうと、ひっくり返りそうになった。
国民が幼稚でも国は滅びないが、役人まで幼稚だと国は滅びる。
今、日本に必要なのは品格のある大人だとつとに感じる。

意外だったのが藤原正彦さんを批判していたこと。
曰く、「バーコードオヤジに品格を語る資格はない!!」と。
それはちょっと酷だと思った。
髪の薄さは個人の努力ではどうにもならない。
藤原さん、スキンヘッドにすれば品格を語る資格を有することが出来るのだろうか。
が、上に書いたように居酒屋でのオヤジの愚痴なので一々真剣に反論しない。
当ブログもオヤジの愚痴に相違ないのは承知しているところである。