副題に「続・山女日記」と謳っているけれど、女性が登山する物語という点が共通するだけで、どの話も「山女日記」とは関係無いし、1篇がより長くなっていてその分内容も充実している。
2話目の「北アルプス表銀座」は内容が良く理解できないところが有ったけれど、それも含めてどの話も面白かった。
最後の話は、手紙なのに実況中継と言うのが不自然だし、実況中継と言いたいことが交互に出てきてちょっと読みにくかった。
2021.11.10
幻冬舎
副題に「続・山女日記」と謳っているけれど、女性が登山する物語という点が共通するだけで、どの話も「山女日記」とは関係無いし、1篇がより長くなっていてその分内容も充実している。
2話目の「北アルプス表銀座」は内容が良く理解できないところが有ったけれど、それも含めてどの話も面白かった。
最後の話は、手紙なのに実況中継と言うのが不自然だし、実況中継と言いたいことが交互に出てきてちょっと読みにくかった。
2021.11.10
幻冬舎
「やまめ」日記かと思ったら「やまおんな」日記だった(笑)。
山に登ってたら悩みが解消したとか誤解が解けたとかという良く有る山岳小説の短編集。
一部登場人物が重なっていたり、前出の話の後日譚になっていたりする作品も有るけれど、基本的にはすべて独立した話。
最初の話の前半がやたらにネガティブで読むのが嫌になりかけたけれど、徐々に面白くなってきて最後まで楽しめた。
久しぶりに山登りも良いかな。。。
2014.7.10
幻冬舎
ボラ―ミステリになるのかな。
設定はホラーだけど、恐怖感は全くない。
意志を持った植物がそれを作り出した人の復讐をするという、昔のアニメのような設定の物語。
それらしく書かれている科学的な内容はほとんど納得できないけれど、ストーリは面白い。
分子生物学の世界に多少関わった人間として特におかしいと思ったのは、遺伝子組換えの植物が一斉に枯れる場面が有るけれど遺伝子を組換えたものと改変したものや交配したものとは区別がつかないはずだし、「花」に自分と息子の遺伝子を入れたと言ってるけれど個人を特定する一つの遺伝子って無いでしょう。
2023.8.13
鳥影社
7篇(最後の1篇は独立した3篇になっているので実質的には9篇)の短編集だけど、いずれもタイトルから連想するような恋愛小説ではない(多少それっぽい作品も有るけれど)。
書いてある内容は理解できるし、ストーリ(ストーリと言えるような内容なのか良く分からないけれど、主に回想として書かれている)も追えるけれど、何が言いたいのか分からない。
読み終わった時に何も残らない感じ。
なかでは最後の1篇(3篇の中の最後)が一番良かった。
2023.12.8
鳥影社
中学生達の物語だけど、大人の世界でも全く変わらないことは誰でも知ってる。
この本では、「透明なルール」は自分が勝手に思っていただけで本当は無かったことになっていて、教育的にはそれで良いんだろうけれどちょっと納得できないと、空気を読むのが得意ではない私は思ってしまいます。
最後に伏線が回収された形になっているけれど、最初に投書されたときに気づかなかない方がおかしくないか?
それと愛はどうやってクラスに目安箱が置かれたことに気づき、いつ投書したのか疑問。
と色々書いたけれど、面白かったから続編を期待したい。
2024.4.24
KADOKAWA
大きな病院に勤務する看護師のお仕事小説。
看護師は大変だなぁ・・・とか、偉いなぁ・・・とか思いながら読んでいたけれど、そう言う話ばかり永遠と続くばかりで、モチベーション維持になるような内容がほとんど無いので終盤は、だったらもう辞めれば・・・、何で続けるのと言う気持ちになってしまう。
金銭的にも時間的にもきついと言いながら、病院の近所ならまだしも実家の近くに部屋を借りているのも納得できない。
取って付けたような終章だけでなく、それまでに明るい話を散りばめて辛いばかりでなく楽しいことも有るんだよ・・・という話にして欲しかった。
2021.8.22
小学館
女性初の総理大臣の物語で終盤はハラハラドキドキの場面があるものの、序盤はただ流されてるだけだし、ストーリ的に女性じゃなくても成立するし、同じ設定の小説の中では一段落ちる。
ちなみに思いつく同じ設定の小説は、幸田真音の「大暴落ガラ」、三萩せんやの「アゲハの公約」ちょっと違うけど原田マハの「総理の夫」。
2024.3.25
幻冬舎
一人娘が嫁ぐことになって、家族の中がぎくしゃくしてくる。
相手の家ともなかなか上手く行かず、当事者同士の関係もこじれてゆく。
そんな様子を描いた小説だけど、登場人物達の考えていることが良く分からなくて誰にも共感できないし、読んでいてイライラするような出来事ばかりで読み進めるのが辛かった。
今まで読んだ伊吹有喜の中では一番面白くなかった。
表紙のイラストもいただけない。
2024.5.10
文藝春秋
続編を読んだ勢いで完結編。
ほぼ思った通りの予定調和と言うことで、期待以上の内容では無かった。
一番初めに「本への恩返し」と言う言葉がここで漸く現実の話になってくる。
2018.10.26
KADOKAWA
前作が面白かったので続けて続編。
前作で設定には慣れてしまったので、最初から物語の世界に入り込んで読んだ。
森沢明夫の世界・・・。
2016.3.18
KADOKAWA
村山早紀とか堀川アサコの世界に近いファンタジー。
最後まで面白く読めた。
ヨミとフミカのやり取りが面白かった。
フミカをもうちょっと登場させてほしかったかな。
2015.7.31
KADOKAWA
連想ゲームのように色々な話が続いていく。
映画をはじめ興味の無い内容が多くて読むのが辛かった。
はっきり言って高村薫と間違えました。
2024.3.25
新潮社
3編の短編集。
表題作は設定が面白いのに生かし切れていない感じ。
残り2編も結局何なの?と言う内容。
2018.2.5
文藝春秋
同名タイトルの映画のノベライズらしいけれど、わざわざ小説化するほどの内容じゃない。
ドタバタ有り、感動的なストーリ有り、緊張感有り・・・とサラッと見るコメディ映画なら良いかもしれないけれど、じっくり読む小説だと違和感有りで統一感無し。
2016.9.20
扶桑社
いくつもの話がやがて一つに纏まってクライマックスを迎えるというパターンの物語。
ちょっとドタバタな部分も有るけれど、ストーリは面白いし伏線も見事。
だけど作者はどうしてわざわざこんなに分かりにくく書くんだろう?
それぞれの話は細切れで、時間も前後し、内容もワザとボカシてあるし、現実と妄想も一緒で、後になってようやく理解できるという構成は読みにくいことこの上ない。
1日で読み終わるような作品なのに足掛け3日もかかってしまった。
内容的には満点に近いけど構成は最低!
2016.11.20
光文社