toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「老老戦記」 清水義範

2021年01月25日 | 読書日記
「やっとかめ」とは違う切り口の老人たちが主人公の物語。
リアリティが無いものの「やっとかめ」よりはより現実に近いかもしれない。

第一部は老人たちの日常やイベントの話でまだリアリティのある内容だけど、第二部になると過激でリアリティからは遠いけれど、ありえなくもないと思わせる内容。
でも清水義範はやっぱり面白い。




新潮文庫
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「零から0へ」 まはら三桃

2021年01月24日 | 読書日記
零戦の開発をしていたエンジニア達が、終戦後新幹線の開発にチャレンジする物語。

現役エンジニアの私には非常に興味深いテーマだったけど、内容は全く物足りないものだった。
開発の中心になるエンジニアの助手として仕事を始めた主人公の個人的なサイドストーリの方がメインで、開発物語の方がおざなりになっている感じ。
技術的な内容は風洞実験くらいで、開発におけるたくさんの技術的・政治的・予算的な苦労の話がほとんどない。




ポプラ社
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「ミッドナイト」 柴田哲孝

2021年01月22日 | 読書日記
冒頭の「嘘をつく者は、信用できない。」には思わず笑ってしまった。

ロシアのスパイ父娘を竜飛崎から東京まで護送するという任務に就いた警察庁警備局公安課特別捜査室「サクラ」の田臥健吾と部下の矢野アサル。
それを阻止しようとするドッグとグミジャこと金久美子。

前半はもったりとしていてなかなか進まないが、終盤に一気に展開していく。
もうページが残っていないのに、この状態で物語が終わるのかと心配になったが、ちゃんと終わった(笑)。

著者の拘りなのか、車と武器の名前がやたらに詳しいが、興味の無い私には煩わしいだけでした。
それにしても、極秘の任務なのになんでそんなに目立つ車を使うのか分からない。
タイトルの意味も不明。。





双葉社
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「ラストは初めから決まっていた」 小手鞠るい

2021年01月17日 | 読書日記
ありふれた大学生同士のラブストーリだけど、斬新なのは小説の講義でお互いが小説を書きながら物語が進行していくところ。
この手法はとても効果的で月並みな話が、ちょっと特別なものになった感じ。
ただ主人公のことりが感激したことになっている涼介の小説が出来が悪すぎ。。





ポプラ社
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「名探偵登場 芦辺拓と13の謎」 芦辺拓

2021年01月16日 | 読書日記
芦辺拓のシリーズの中から一篇ずつ集めたもの。
芦辺拓はこれが初めて(と思ったら2冊目でした・・)なので、すべて初対面の探偵さん。

どの話も小説として面白いけれど、ミステリとしてはイマイチ。
名探偵が登場しない「輪廻りゆくもの(めぐりゆくもの)」が一番面白いけれど、これも特に謎解きと言った内容では無い。
最後のジュブナイル作品の「からくり島の秘密」が一番ミステリらしかったかも。





行舟文化
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「コロヨシ!!」 三崎亜紀

2021年01月07日 | 読書日記
三崎亜紀度は低いし、冒頭に説明が有ったりするから三崎亜紀初心者でも安心して読める。
また三崎亜紀には珍しく、寺西顧問、訪先輩と言った弾けたキャラクターがいたりしてユーモアの要素が結構ある。
何と言っても青春小説になっているところが三崎亜紀といては画期的。
ちょっと珍しいものを読んだ・・・という感じ。




角川文庫
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「平太の初恋」 鳥羽亮

2021年01月02日 | 読書日記
「はぐれ長屋の用心棒」シリーズ第44巻。

可愛らしい少女ばかりが浚われる事件が発生。
3番目の少女の時に平太が助けたことがきっかけに、その少女の家からいつものように用心棒の依頼を受ける。
今回は犯人グループの人数が多非道の上、十文字斬りというすごい技の遣い手が相手で源九郎も苦労する。

タイトルとは違い、助けた少女に恋した平太の話はついででサイドストーリにもなっていない。





双葉文庫
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