toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「スーツアクター探偵の事件簿」 大倉崇裕

2016年06月29日 | 読書日記
怪獣の着ぐるみに入って演技する人のことをスーツアクターと言うらしい。
これは(元?)スーツアクターが成り行上謎を解くという4つの連作短編集。
この作者の作品は、設定が不自然でストーリもそれほど面白くはないなぁと思って読んでいくといつの間にかすっかり引き込まれていくというパターンなのかも・・・。



河出書房新社
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「疾れ、新蔵」 清水辰夫

2016年06月26日 | 読書日記
新蔵が奉公先の娘を、藩の江戸屋敷から連れ戻す物語。
藩の家来や、藩から雇われた人達を避け、ある時は戦いながらの道中はサスペンスフル。
無事に送り届けた後の話が少し長すぎて余計な気がした。



徳間書店
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「PTAグランパ!」 中澤日菜子

2016年06月23日 | 読書日記
中澤日菜子は五十嵐貴久と同じように色んなタイプの小説を書く作家ですね。
「おまめごとの島」は荻原浩系、「お父さんと伊藤さん」は群ようこ系、そしてこれは森沢明夫系。
この作品は何と言っても脇役のキャラが良い。
ストーリ展開は意外性が無くほぼ思った通りだったけど、十分に楽しめました。もっと長い話にして欲しかった。
山下先生の話が途中で終わってしまうが、その後の展開も読みたい。



角川書店
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「たまちゃんのおつかい便」 森沢明夫

2016年06月19日 | 読書日記
典型的な森沢明夫作品。
登場人物は良い人ばかりで(一部そうでない人もチョイ役で登場するけれど)、波乱万丈の後ハッピーエンドのストーリ。
分かっているけれど、やっぱり彼の小説はクセになる。

たまちゃんが体調が悪いのに仕事に出たとき、表紙のイラストのせいでその後の展開がある程度読めてしまった。
このイラストは変えて欲しかった。





実業之日本社
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「少女奇譚 あたしたちは無敵」 朝倉かすみ

2016年06月17日 | 読書日記
それなりに面白いんだけど、最後が良くわからないという短編集。

ファンタジーだったりナンセンスだったりSFっぽかったり・・・・、色々なタイプの話でバラエティに富んでいるけれど、どの話も「こんな終わり方じゃ納得できない!!」。
4編目のホラーチックな「おもいで」だけは納得できたけれど、読んでいる途中で見えてしまった通りのラスト。



角川書店
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「ショートショートの缶詰」 編:田丸雅智

2016年06月15日 | 読書日記
星新一のショートショートが読書好きになるきっかけの一つだったんだけど、彼以外の書いたもので面白いと思うものはあまり読んだことがない。だからこの本は読むのが楽しみだったけど、収録24作品のうち良かったのは、小松左京、須永朝彦、藤井太平、高井信、星新一、泡坂妻夫の6つくらい。
やっぱりショートショートを書くのは難しんだね。
そして星新一はすごい。



キノブックス
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「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」 小路幸也

2016年06月11日 | 読書日記
シリーズものだけど、読むのはこれがはじめて。
「花咲小路」シリーズと同じ路線の連作短編集。

登場人物が多いうえ関係が複雑だけど、最初に相関図があるのでそれを見ながら読めば混乱せずに読める。
物語も面白いけれど、登場人物のキャラも良い。とくにかんなと鈴花が良いアクセントになっている。

ちなみにポールの曲で一番好きなのは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。




集英社
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「数と音楽」 坂口博樹

2016年06月11日 | 読書日記
音楽理論を体系的に勉強した時、色んなところで数学と同じだと思った。あとで同じく理系の妹にその話をしたら変な顔されたけど・・・・。

この本は、音楽に私と同じく数学的なことを感じた著者が理論的に解き明かしたもの。
ただ、期待していたものとはちょっと違っていたところもあった。
音程の話などはもっとも物理的な部分でこの手の話には必ず出てくるけれど、それ以上にもっと音楽的な部分の話が欲しかった。

ピッチコントロールで音楽を「転調」すると有ったけれど、これは「移調」の間違えですね。





大月書店
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「代体」 山田宗樹

2016年06月10日 | 読書日記
とにかく発想がものすごい。

1 人間は体と思考が独立して存在していて、体から思考だけを他のもの(代体)に転送することができる。

2 思考が消えた体は「ブランク」として元の思考でも別の思考でも入れることができる。

3 思考はコピー(バックアップ)は効かない。

この前提さえ受け入れてしまえば何の問題もなくSFミステリーとして楽しむことができる。
最後は哲学的になってしまい、ちょっとがっかりもするけれど、落ち着くところに落ち着いたという感じ。





角川書店
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「あづま橋」 伊集院静

2016年06月08日 | 読書日記
女性が主人公の短編集。
どの女性も、また主人公と係りのある人達も変わりすぎていて、考えていることが良く理解できない。
作者の意図も読み取れなかった。


講談社文庫
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「亀と観覧車」 樋口有介

2016年06月06日 | 読書日記
面白く読めたけれど、登場人物の考えていることで理解できないことが多い。
この作者の作品はあまり合わないのかも・・・・。
死体とずっと一緒にいるなんて考えられない。。



中央公論新社
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「スイム!スイム!スイム!」 五十嵐貴久

2016年06月04日 | 読書日記
やられた・・・。ここで終わるのか。。。

社会人としてはどうしようもなく、アスリートとしてもピークを過ぎた主人公が仲間を集めて再度戦いを挑むという分かりやすくて、ありきたりな話だけど、チーム名の通り終盤のドラマチックな盛り上がりは流石。

実在の人物の実績だけ借りた人物像になってるけれど、どうしても元の人物を連想してしまい、実際に彼らがそういう人なんじゃないかと思ってしまいそう。




双葉社
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「「電脳マジョガリ」狩り」 向井湘吾

2016年06月03日 | 読書日記
サスペンスフルな展開でラストのどんでん返し・・・と揃っているんだけど、私にはイマイチ。



中央公論新社
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「死神の精度」 伊坂幸太郎

2016年06月02日 | 読書日記
落語に出てくる死神は、病人の枕元に座っているけれど、この小説によれば死神は不慮の事故や事件などによる突然の死にしか関わっていないらしい。
主人公は選ばれた人が相応しいかどうかを調査する係の死神というすごい設定。
主人公を通してその人の人生が語られるという趣向の連作短編集。
設定も面白いけれど、小説としても楽しく読める。



文春文庫
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