旧大蔵省で発覚した不祥事で、それを自分のために利用したい高級官僚と、組織改革のために使おうとする一職員の物語。
何とか処分を逃れたい大蔵省職員、政治家、やくざ、総会屋達が駆け引きを駆使するが、その根本部分で「〇〇がXXなので、△△が**」と言う原理が私のような自然科学系の人間には理解できない箇所がいくつもある。
また個々の大物登場人物達の思考ロジックがサッパリ理解できない。
細かい説明がないせいだけど、人文科学系の人にはこれだけで全部理解できるんだろうか??
と言うことで、それぞれの主要登場人物達の直接の行動原理が分からないが(もちろん再終的な目的は分かります)、それでも読んでいればそれなりに楽しめる。
サブストーリ的に恋愛ドラマが描かれているけれど、そこの部分だけドタバタになっていて非常に違和感がある。
全く面白くないし、リアリティが無いのでシラケてしまう。
ばっさり省くか、ストーリに必要と言うなら、全く形を変えて欲しかった。
朝日新聞出版