toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「「量子化学」のことが一冊でまるごとわかる 斎藤勝裕

2020年07月29日 | 読書日記
「量子力学」は授業が有ったけど、「量子化学」って聞いたことが無かったので手に取ってみた。
内容は「物理化学」の授業で習ったことでした。
ただし、すっかり忘れてたし、ほとんど理解できませんでした・・(笑)






ベレ出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「せきれいの詩」 村木嵐

2020年07月27日 | 読書日記
会話だけで物語を説明しようとしているけど、その手の作品に良く有るような不自然な説明的な台詞はないのでとっても理解しにくい。
まず場面が変わったとき、そこがどこで、誰が居て、何をしているのかが分からない。

そもそも背景となる幕末の状況を良く理解していないうえ登場人物(会話の中だけで出てくる人も含めて)が非常に多いので混乱するばかり。
あまりに分かりにくく、何が書いてあったのか理解不能。
小学生が量子力学の本を読んだら、こんな感じかも・・・・





幻冬舎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「源九郎の涙」 鳥羽亮

2020年07月25日 | 読書日記
「はぐれ長屋の用心棒」シリーズ第40巻。

今回の依頼人はお吟さんの昔の仲間。
お金さえもらえば誰からでも受けてしまいます。

今回菅井は何度も言われてしまった。  「居合が抜いたな。」





双葉文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「女だてら」 諸田玲子

2020年07月24日 | 読書日記
お家騒動に巻き込まれた原家の長女采蘋こと「みち」が主君のために男装して江戸に向かう物語。

物語の発端、江戸に向かう前に京で内大臣の書状を貰う話、江戸への道中の話、江戸に着いてからの話と後日譚の4章構成になっている。
それぞれ波乱万丈の展開だけど、いずれもさらっと解決してしまいちょっと物足りない。
倍くらいのボリュームになっても構わないから、もっと手に汗握るような物語にして欲しかった。





角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダブル・トライ」 堂場瞬一

2020年07月18日 | 読書日記
7人制ラグビーと円盤投げの二刀流でオリンピックを目指すアスリートの物語。

試合の場面が非常に丁寧に描写されていて読んでいて鮮明に映像が見えてくる。
流石堂場瞬一の筆力。

ただスポーツ用品企業営業マンの岩谷の言葉遣いがひどすぎる。
客に対して自分のことを「俺」と言ったり、ため口で話したり・・・。
社会人としてどうよ。。






講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奈落で踊れ」 月村了衛

2020年07月14日 | 読書日記
旧大蔵省で発覚した不祥事で、それを自分のために利用したい高級官僚と、組織改革のために使おうとする一職員の物語。

何とか処分を逃れたい大蔵省職員、政治家、やくざ、総会屋達が駆け引きを駆使するが、その根本部分で「〇〇がXXなので、△△が**」と言う原理が私のような自然科学系の人間には理解できない箇所がいくつもある。
また個々の大物登場人物達の思考ロジックがサッパリ理解できない。
細かい説明がないせいだけど、人文科学系の人にはこれだけで全部理解できるんだろうか??
と言うことで、それぞれの主要登場人物達の直接の行動原理が分からないが(もちろん再終的な目的は分かります)、それでも読んでいればそれなりに楽しめる。

サブストーリ的に恋愛ドラマが描かれているけれど、そこの部分だけドタバタになっていて非常に違和感がある。
全く面白くないし、リアリティが無いのでシラケてしまう。
ばっさり省くか、ストーリに必要と言うなら、全く形を変えて欲しかった。




朝日新聞出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「テノヒラ幕府株式会社」 安藤祐介

2020年07月11日 | 読書日記
「テノヒラサイズのでっかい幸せ」が社是のテノヒラ幕府株式会社。(鎌倉に有るから「幕府」?)
スマホ用のゲームを作るベンチャー企業。
大手メーカに居た創業者がやりたいことをやるためにメンバーを集めて創立したものの最近パッとしなくなっている。
そこで株主が大手メーカの役員をスカウトして送り込んできたところから物語が始まる。
文化の違いからなかなか打ち解けることができなかったのがやがて・・・・と言う良く有るパターンの話だけど楽しく読める。
ただ、最後の後日譚はちょっと余計だったかも。もしくはちょっと別の展開にして欲しかった。

私も大手メーカをやめて先輩と二人でスタートアップをやってた(リーマンで廃業したけど)ので、ちょっと身に染みるところも。。







KODANSHA
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「天保十四年のキャリーオーバー」 五十嵐貴久

2020年07月10日 | 読書日記
そもそもの設定に無理が有ったり、ありえない展開だったりするところが有ったりするけれど、それほど気にならずに読める。

違法カジノ(陰富)で稼いだ金をばらまいて出世した鳥居。
鳥居のためにひどい目にあった人達が協力し合って鳥居の隠し財産をまんまと奪い取る物語。
最後はかなりドタバタだったりするけれど、ギリギリ踏みとどまっている感じ。

取って付けたような説明をしないで、後日譚でさりげなく纏めているところは流石・・。



PHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ボニン浄土」 宇佐美まこと

2020年07月08日 | 読書日記
全く関係のない3つの話から始まる。
3つの話が少しずつ語られるという一番嫌いなパターン・・・かと思ったら、次の章では最初の話だけ完結するまで一気通貫。
その後、残り二つの話が互いに関係しあいながら登場する展開だったのでそれほど読みにくいことはなかった。

「ボニン」と言うのは無人島の「無人」がなまったもので小笠原諸島のことらしい。
日本人が発見したのち鎖国で大型船が無かったため放ったらかしにされている間に、いろんなところから来た人達が住み着いて、日本からはたまに遭難した船がたどり着いては日本に帰って行ったらしいが、最初の話はその話。

続く章からは残りの2編の話の続きが小笠原諸島を舞台にして交互に続いていく。
小笠原諸島にまつわる歴史が会話の中に有って、自然と理解できる仕組みになっていてお得な構成。
2篇の話は微妙にシンクロしあい、やがて最初の話とも繋がって壮大な物語になって行く。
物語の合間に小笠原の自然や文化もふんだんに登場して小笠原の魅力が満載。

最後のカリヤの告白は要らない。
そこまで読めば誰でもわかるし、最後はカリヤが幸せに過ごしている場面で十分。




小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「月の客」 山下澄人

2020年07月07日 | 読書日記
もう二度と読むことはありません。



集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「夢は捨てたと言わないで」 安藤祐介

2020年07月06日 | 読書日記
4代目社長の一言で、吉祥寺の総合スーパーでアルバイトしているお笑い芸人達に催事場でライブをすることになる。
突然任された元プロ野球選手の樫村栄治は、全くやる気が無くこのプロジェクトが終わることだけを考えている。
読むほうも何となくつまらなそうで読む気が無くなりそうになるが、我慢して読んでくと物語が動き出すとともに俄然面白くなっていく。
ダメな奴だと思っていた人が実は・・・と言うような良く有る少々安っぽい展開だったりするけれどそれ以上に話が面白くて、まんまと乗せられて最後は感動までしてしまう。

最近読んだ小説の中ではピカイチ。




中央公論新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「感染症対人類の世界史」 池上彰 X 増田ユリヤ

2020年07月05日 | 読書日記
池上彰と増田ユリヤ(って誰よ?)の対談形式で、ところどころに短いコラムが入る構成になっているけれど、対談形式にした意味が良く分からない。
説明のため無理やり変な言い方をしたり、二人の共通認識を交互に話したりするところが多くて、読みにくいことは無いけど不自然さを感じる。
内容によってどちらか得意の方が普通に書いて、間に対談を入れるといった構成にした方がはるかに分かり易いんじゃないかな。

構成に関する不満はさておき、内容は盛りだくさんで満足。
感染症の恐ろしさも良く分かった。





ポプラ新書
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東京公園」 小路幸也

2020年07月02日 | 読書日記
天気の良い日は幼い女の子を連れて東京中の公園を散歩する若い女性。
ひょんなことから彼女の夫から依頼され散歩する彼女の写真を撮る大学生の主人公。

小路幸也の小説らしく良い人しか登場しないけれど、これは設定を失敗したかも。
リアリティがあまり無いし、小路幸也としては物語もイマイチ。
ただ結末のまとめかたは流石。





新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「キシャツー」 小路幸也

2020年07月01日 | 読書日記
小路幸也らしくない設定だけど内容は小路幸也。
北海道の田舎の海岸沿いを一時間に一本だけ走る一両だけのローカル線で通学する高校生達。
夏休みのある日、部活に向かうその電車から海岸に赤いテントが見えるところから物語が始まる。
赤いテントでキャンプしていたのは東京から来た高校生。

刺激を求めていた高校生たちは彼に興味を持ってすぐに親しくなってゆく。
小路幸也らしく良い人しか登場しないので安心して読める。


ところで、はるかが家から光太郎のところに米とハンバーグと漬物を持ってきたとき、自転車を使ったはずなんだけど、その後電車で帰ったようだが自転車がどうなったか気になる。



河出書房新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする