toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

ヤクザに学ぶ交渉術

2012年08月18日 | 読書日記
著者は山平重樹。

小説ではなく実用書?。
ヤクザに対するイメージが変わりました。
日本の弱腰外交の政治家の代わりに、この本に登場する人に交渉させたら、もっと良くなるかも・・と思わせる内容。
全て取材に基づいた実話だと思うけれど、固有名詞が、「A」とか「B」とかになっている箇所が多くて、どっちがどっちか混乱する場面だらけ。
これって私の理解力不足?


幻冬社アウトロー文庫 533円
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ミサコ、三十八歳

2012年08月17日 | 読書日記
おなじみ群ようこの小説。

軽い文体ではじけた内容。
読み始めたら最後まで一気に読めてしまう。
細かい描写も冴えているし、設定やストーリも奇想天外。
名人の落語を聞いているような感じです。

落ち込んだときなど、明るい気分になりたいときにお勧めの一冊。


ハルキ文庫 476円
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熊谷突撃商店

2012年08月16日 | 読書日記
ねじめ正一の作品。

タイトルから、直木賞の「高円寺純情商店街」の続編かと思ったら全く別の話。
熊谷清子(作品ではキヨ子)さんという実在の人物をモデルにして半生を描いた小説で、フィクションが入り混じっている話。
ただし何が真実でどこがフィクションかは全く分りません。

主人公のキヨ子はとっても魅力的に書かれていてこんな人が近くに居たら良いなぁと思わせる。
それに対してその旦那はあまりに酷い。

場面が変わるたびに、ドラマチックなシーンがいきなり登場して、徐々にストーリが語られるという手法が多用されるので内容を追うのがちょっとしんどい。
また、前半には一旦出てきたエピソードを繰り返し説明することが多くてちょっとイラつく。

娘2人(次女と3女だけど、彼女にとっては長女と次女)は芸能人で、3女の婿も役者らしいけど、ジャズ系以外の芸能人を殆ど知らない私には当然ながら全く聞いたこと無い人達でした。
特に3女の婿は有名な人らしくて、物語の終盤は彼の話が中心になる。
彼を知ってる人は興味を持って読めるかもしれないけど、名前を言われても分らない私のような人にとっては、本筋から離れた話としてちょっと違和感を感じる。


文春文庫 638円
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小説金融庁

2012年08月14日 | 読書日記
江上剛の作品。

舞台は事実とフィクションを織り交ぜてえがかれている。
経済通はすぐにどれが何をモデルにしているのか分ると思うけど、自然科学が専門で人文系に疎い私には半分くらいしか分らなかった。

どこからどこまでも正義の金融庁検査官の兄と、保身に走る銀行の専務とその部下の弟。
勧善懲悪の時代劇みたいな設定だけど、なかなか面白い展開で最後まで一気に読める。
話の中で時間が前後して、ちょっと分りにくかったりまどろっこかったりするところが多いのが気になるけど、深く考えなくても混乱するほどでもない。
経済用語や銀行の慣習などなじみの無い部分がちょっと理解しにくいけれど、分らなくてもストーリには関係ないので気にせずに読める。
でも、その辺を素人でも理解できるように説明を入れてくれればもっと良かったのに・・


講談社文庫 714円
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催眠術師

2012年08月11日 | 読書日記
お馴染みの清水義範。

オリンピックのおかげで、毎日の読書時間が激減。
2~3日で1冊ペースになってます。。

さて、「催眠術師」ですが、文章はいかにも清水義範で、しっかりした裏付けによる分りやすい説明調なんだけど、内容はあまり彼らしくない。
終盤はちょっとホラーっぽい雰囲気になる。
最後はずいぶん哲学的で、彼の考えを吐露してるのかな。。
ちょっと考えさせられる内容。


福武文庫 534円
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ブレイクスルー・トライアル

2012年08月01日 | 読書日記
伊園旬の「このミス大賞」受賞作。

このミス大賞の受賞作だから、ミステリーと言うことになるんだろうけど、私的にはミステリーではない。
冒険小説というのともちょっと違う気がするけど、敢えてどこかのカテゴリーに入れるとすれば、冒険小説。

セキュリティーシステムを破り、マーカを手に入れることを競うゲームに3チーム(別の日には他のチームが参加している設定だけど、物語の構成上全く関係ない)が参加するが、どのチームもそれ以外にそれぞれ別の目的を持っている。
そこに管理人の娘がフィアンセとともに戻ってきて、ドタバタ劇になってしまう。

登場人物の名前がどれも変な名前ばかりだし、メモでも取りながら読まないと、どこのチームが何をして、その結果どうなったか訳が分らなくなってくる。
状況設定も結末も全てが不自然でリアリティーは全く無いから、完全なフィクションとして割り切って読む必要がある。

決してつまらない小説ではないけれど、再読する気にはなれない・・と思う。


宝島社文庫 562円
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