toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「iモード事件」 松永真理

2020年02月27日 | 読書日記
眉村卓が亡くなったので、昔の本を本棚から引っ張り出して読んだんだけど、ついでに隣にあったこの本を読んでみた。

奥付によると2001年発行なので20年前。
内容は何となく覚えていたけど、細かいところはまるっきり忘れていてほとんど初めて読むのと変わらなかった。
内容はリクルートからヘッドハンティングされた著者が中心になって開発された「iモード」のプロジェクト裏話。
私はエンジニアとして何機種も開発してきたので、この手の話には非常に興味が有る。
読んでいくと、どうしても技術の全く分からない著者より、周りの技術担当者達の気持ちになってしまう。
こんな上司だったらさぞ大変だろうな・・・と。。

開発者としては商品が完成するまでなので、発売になってからの話には思い入れが無く、読んでいても全く他人事みたいになってしまった。



角川文庫
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「日本ラグビー”桜のキャプテン”激闘史」 出村謙知

2020年02月26日 | 読書日記
昨年までに行われた9回のワールドカップを、その時のキャプテンを中心に記録した作品。

私は昔、林敏之、大八木淳史のロックコンビのファンだったし、懐かしい名前が沢山。

当時報道されなかった(されたけど目にしなかった?)ことも色々書いてあってそうだったのか・・・。






辰巳出版
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「花咲小路一丁目の髪結いの亭主」 小路幸也

2020年02月24日 | 読書日記
花咲小路シリーズも

四丁目の聖人
一丁目の刑事
二丁目の花乃子さん
三丁目のナイト
三丁目北角のすばるちゃん

と続いて、次は何が来るかと思っていたら、シンプルに

一丁目の髪結いの亭主

セイさんを巡る、ミケさん、克己、北斗、そして今回初登場の桔平の秘密が明らかになる。

ところでサンプラーはどうなった?




ポプラ社
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「三世代探偵団 枯れた花のワルツ」 赤川次郎

2020年02月20日 | 読書日記
「三姉妹探偵団」の次は「三世代探偵団」。
もういい加減にしてくれよ!って感じだけど、赤川次郎の新刊を見つけるとついつい読んじゃうんだよね(笑)。

知らなかったけれど、どうもこれもシリーズ化されているようで、この「枯れた花のワルツ」は第2弾らしい。
功名な画家の祖母、普通の母、好奇心旺盛な女子中学生の3世代ということだけど、母は特に活躍しないで、主に活躍するのは中学生。
どうも第1弾の時にいろいろ有ったようで、刑事と知り合いになっていて、その刑事に助けてもらいながら事件を解決するという、赤川次郎のいつものパターン。

登場人物が多くて、場面が変わって名前が出たとき「この人誰だっけ?」ということが多かった。



って書いて、過去記事見たら、第一弾の「次の扉に凄む死神」は2年前に読んでました。
https://blog.goo.ne.jp/tsurishi/e/c54425a1dcbd1f76b905bc03b6abd899
全然覚えてなかった・・(笑)。
登場人物が多すぎるんじゃなくて、私の記憶力のせいか・・・。





角川書店
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「おっぱいエール」 本山聖子

2020年02月16日 | 読書日記
目次では4章構成になってるけれど、実際の内容はテーマが乳がんの4作の短編集。
第三章までは独立した話になってるけれど、第三章の最後で話がつながって連作短編集だったと分かる。

第一章 百花の妊活エール
 高校の同級生と25歳で結婚して、1年たたない百花に乳がんが見つかる。絶望的な気持ちになる百花だけれど、心優しい夫と友人に囲まれて進んでゆく。

第二章 菜都の子育てエール
 第一章とは打って変わって旦那も姑も菜都に冷たくあたる。乳がんが分かってからはなおさらで、貧乏くじを引いたとまで言われてしまい、いたたまれなくなった菜都は離婚を決意し子供を連れて実家に帰る。(その後、離婚したかどうかは書かれていない。)

第三相 柚子
 結婚を控えた健康診断で乳がんがみつかり、結局解消してしまった柚子。理解ある職場の上司、時に喧嘩しながらも優しく見守ってくれる友人や姉に囲まれて生きていく。

第四章フルーツバスケットの未来エール
 第三章までの話で共通するのは、主人公がSNSで闘病について語りはじめて、同じ経験をした人とアドバイスをもらったりして交流をもつことだけど、そのSNSを通じて3人が巡り合う。
そして第3章の最後で、3人で温泉に行くことになる。
第四章は3人の旅の物語。今までの話は、すべてこの章の伏線だったことが分かる。

辛いことが有ったとき、これを読んだら少しは元気になれるかも・・・。





光文社
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「占」 木内昇

2020年02月14日 | 読書日記
不思議な商売(?)を描いた短編集。

「時追町の卜い家」は占い師(これは普通にいるけど・・)。翻訳家の女性が占いに嵌まってしまう話。

「山伏村の千里眼」は田舎から出てきた目立たない女性がアドバイザーをする話。

「頓田町の聞奇館」はイタコ(死者を呼び出して会話をさせる仕事)。「時追町の卜い家」の翻訳家の女性の仏壇に有った彼女の祖父の写真に一目ぼれした娘が口寄せ屋で彼と話をしたところ、容姿から勝手に想像していた人と違っていて・・・

「深山町の双六堂」は調査員と言ったらいいのか・・。ちょっとありえない設定だけど(他の話はもっとありえない話だけど・・・)一番木内昇らしい。

「宵町祠の喰い師」ただ愚痴を聞くだけで悩みを解決する仕事。


「鷺行町の朝生屋」は遺影を書く仕事。中で一番のホラー。

「北聖町の読心術」は人の心の中を読み取って教える人。疑心暗鬼になってしまった女性が頼りまくる話。最後は「山伏村の千里眼」のアドバイザーに救われる。





新潮社
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「森の物語」 アーティスト・トンプソン・シートン 訳:今泉吉晴

2020年02月09日 | 読書日記
「シートン動物記」は子ども向けのの物を子どもの頃に読んだ記憶が有る。

これを読んで、そう言えばこんな話読んだことあったな・・と何となく思うものも有ったけれどほとんどは全く覚えていませんでした。
ロボの話は流石に覚えてたけど、こんな結末だったっけ。。。




理論社
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「それぞれの曲り角」 眉村卓

2020年02月08日 | 読書日記
先日読んだ「なぞの転校生」に続いて眉村卓追悼シリーズ第2弾として本棚から引っ張り出して読んだ。
奥付によると35年前の新刊だけど、流石に全く記憶になかったので初めて読むのと変わらない。

ちょっとブラックでホラーな味付けの短編が10編。
流石に古さを感じるところが有るけれど、十分に楽しめました。




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「居酒屋ぼったくり9」 秋川滝美

2020年02月05日 | 読書日記
「ぼったくり」を捲る物語というよりも、美音と要、アキとリョウの恋愛物語が中心になってきた。
もうこのシリーズは良いかな・・・・。




アルファポリス
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「天上の葦」 太田愛

2020年02月03日 | 読書日記
冒頭は同時進行の話を複数の登場人物の目線で、順に書くパターン。
探偵たちの話と刑事の話とが入れ替わるが、細切れ過ぎて読みにくくて仕方ない。
面白くなってきたなと思うと違う話になって、前の話はすっかり忘れてるので読み返しながらでないと先に進めない。
おまけに何だか分からない話まで紛れ込んで、ますます混乱するばかり。
少なくとも、刑事の話と探偵の話は収束するまでをまとめて書いて欲しかったな。

第一部は物語の長い導入部みたいな感じだけど、第二部になって島に渡ってからは途端に物語が動き出して面白くなってくる。
島の住民とのやり取りにリアリティがあって読みごたえ十分。
主人公たちの個性がここで光ってくる。
そして冒頭の出来事が伏線として見事に回収される。

結末の第三部はまさにハードボイルド。
上手くいきかけると、思わぬトラブルに見舞われなかなか思うように進まない。
読んでる方はイライラしてしまうけれど、主人公たちは冷静に対応していく。

実際、警察(公安)もそこまでやるのかな?というところも有るけれど、かなり厚めの上下2巻に渡る長編、楽しく読ませて頂きました。




角川文庫(上下巻)
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「居酒屋ぼったくり8」 秋川滝美

2020年02月02日 | 読書日記
第一巻を読んで面白かったので続編を・・・と思って探したらとりあえず8と9が見つかったので8から読むことに。

「ぼったくり」という居酒屋をめぐる物語という認識で、第一話はその路線だったのに、第3話からはぼったくりの女店主の美音と客の要の恋愛小説になってしまっていてがっかり。。。
と思ったら、第5話から元の路線に復帰で一安心。




アルファポリス
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