toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「主夫のトモロー」 朱川湊人

2023年04月30日 | 読書日記
朱川湊人と言えば、やっぱり「花まんま」とか「箱庭旅団」シリーズを思い浮かべてしまうし、個人的にはそちらを期待しているんだけど、これは清水義範だと言われても頷いてしまいそうな内容。
まぁそれはそれで面白く読めたんだけど。。

私は父親を知らないし生きてるうちには逢えなかったけど、もし逢えてたら、こんな気持ちになれたのかな?

表紙の絵が良い。





2016.5.25
NHK出版
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「あられもない祈り」 島本理生

2023年04月28日 | 読書日記
どうもこの作者とは合わないみたい。





2010.5.30
河出書房新社
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「刑事が法に背く時」 酒井孝正

2023年04月28日 | 読書日記
タイトルに惹かれて手に取った一冊。

ストーリ展開は面白くて、どんどん読み進めていけるのだけど、とにかく色々違和感だらけ。
そして折角そこまで面白く読んできたのに、なんともお粗末な結末にがっかり。
どうも自費出版か何かで、第三者の校正は入っていない感じ。

主人公の刑事は考えが浅すぎで、思ったことをすぐ口にするし、容疑者の身内に聴取してるのに呼び捨てにするし,先入観を基に聞き込みをするし。
最終的に考えは合っていたことになっているけれど、確信するには根拠が薄弱すぎる。
車の中で会話やその後の上司とのやりとり中の思考も、「中学生か?」と思わせるほどおかしすぎる。

また最初のうち物語が現在進行形で語られているのに、ところどころ「・・・したのを覚えている」などと過去形になるのも気になる。

構成にも凝っていて、昔を振り返る形で一人称の主人公の自己紹介の短い序章が有るけれど、これは全く不要。
序章は終章に繋がる部分だけで十分。






2021.1.15
文芸社
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「シャルロットのアルバイト」 近藤史恵

2023年04月25日 | 読書日記
前作「シャルロットの憂鬱」を読んで、面白かったので続編も読んでみた。

前作もそうだったけれど、それに増して犬を素晴らしく書きすぎている。
犬好きの人なら気にならないかもしれないけど、冷静に読んでいると思い入れが強すぎてお腹いっぱい。




2022.2.28
光文社
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「シャルロットの憂鬱」 近藤史恵

2023年04月25日 | 読書日記
シャルロットと言う名の元警察犬を飼うことになった夫婦の連作短編集。

犬に対して好意的に書きすぎている感は否めないけれど、まあ面白かったから続編も読んでみよう。



2016.10.20
光文社
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「愛媛県新居浜市上原一丁目三番地」 鴻上尚史

2023年04月24日 | 読書日記
小説かと思って読み始めたら、著者の自叙伝。

なんとなく名前を聞いたことが有るくらいの著者の鴻上尚史という人には何の興味も無かったので、申し訳ないけれどちっとも面白くなかった。





2023.3.4
KODANSHA
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「市立ノアの方舟」 佐藤青南

2023年04月23日 | 読書日記
動物園が舞台のお仕事小説。

かなりご都合主義のストーリ展開だけど、それ以上に楽しい小説。

「読んで良かった!!」の一冊。
今まで読んだ佐藤青南の作品では一番。





2016.4.20
祥伝社
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「あなたがいる場所」 沢木耕太郎

2023年04月21日 | 読書日記
(たぶん)最後に主人公が一歩踏み出そうと、気持ちを新たにするという連作短編集。

どの話も可もなく不可もなくと言った内容だけど、「白い鳩」は主人公の気持ちが全く理解できなかった。





2011.3.30
新潮社
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「春を背負って」 笹本稜平

2023年04月20日 | 読書日記
奥秩父の山小屋の管理人が主人公の連作短編集だけど、江戸の長屋を舞台に替えても成り立つような物語。

笹本稜平と言えば高嶋哲夫に近い作品の作家という印象だったけど、これは樋口明雄っぽい感じ。
笹本稜平の中では一番良かった。




2011.5.30
文藝春秋
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「じごくゆきっ」 桜庭一樹

2023年04月18日 | 読書日記
何だか良く分からない話ばかりの短編集。
読んでいてそれなりに楽しいんだけど、結局意味不明。

私には合いませんでした。





2017.6.10
集英社
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「ミリオンセラーガール」 里見蘭

2023年04月17日 | 読書日記
出版社の販売促進部が舞台のお仕事小説。

ストーリは面白いし、登場人物のキャラ設定も良くできているけれど、主人公の沙智がありえないほど馬鹿すぎる。
仕事内容に関して取り組み方も中途半端過ぎるし、知識も無さ過ぎ。
2年間、別の業界で働いていたという設定なのに社会人としてどうよ・・という状態も不自然すぎる。
馬鹿さ加減をユーモアにしようとした部分もあるかもしれないけれど失敗してる。
最初はこんなにひどかったんだよと言う成長物語にしてもやり過ぎ。
ただ、本に関係するお仕事小説は何冊か読んだけどこの本ではじめて知ったことも有ったのはこの設定のおかげだったかも。




2013.4.25
中央公論新社
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「おはようおかえり」 近藤史恵

2023年04月15日 | 読書日記
ある日突然、主人公の妹に曾祖母が乗り移ってしまうというちょっとオカルトテイストな設定の物語。
乗り移ったことに気づいていなかった曾祖母が、いつの間にか状況を理解していた過程が書かれていないのがちょっと残念だったけれど、最後まで一気読みしてしまった。
様々な社会問題にさりげなく触れているところも良い。






2021.11.23
PHP研究所
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「起終点駅ターミナル」 桜木柴乃

2023年04月15日 | 読書日記
短編集。
主人公が同じで連作になっているものや、微妙に登場人物が重なっている作品も有るけれど、全ての作品は独立している。

どれも面白く読めるんだけど、みんなラストは何となく終わってしまう感じ。
そんな中で、最後の「潮風の家」が一番良かったかな。




2012.4.21
小学館
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「おれたちの約束」 佐川光晴

2023年04月13日 | 読書日記
父親が横領事件を起こして逮捕された高校生の主人公と友人達の物語。
私も学生の頃寮にいたから、情景が何となく懐かしかったけれど、登場人物達の行動原理に納得できないところが多々あって、色々不満が残った。

最後の後日譚のようなスピンアウトの短編は何にためにあるのか不明。

もしかして、シリーズ物で順に読んでいくと納得できるのか??




2013.6.30
集英社
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「銀杏手ならい」 西條奈加

2023年04月12日 | 読書日記
父から手習い指南所を継いだ萌が主人公の連作短編集。
西條奈加のこの手の人情噺はやっぱり最高。





2017.11.20
祥伝社
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