toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

三億の郷愁

2012年07月26日 | 読書日記
清水義範の短編集。
タイムスリップもののSF作品ばかり集めたものだけど、全ての作品は他の文庫に収録されているので、全く無駄な買い物をしてしまった。。
清水義範をそんなに持っていない人には、ベストアルバムのような感じでお勧めかも・・


ソノラマ文庫 552円
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ひかりの剣

2012年07月22日 | 読書日記
海堂尊の作品。

ジェネラル・ルージュの速水の学生時代の話。
高階先生は何を考えているのか分らない剣道部顧問として登場します。
ストーリーはできすぎって感じで、先が読めてしまう。
けれど、分っていても感動してしまうという、やられた感いっぱい。

剣道の話で練習や試合の様子とかよく分からないけれど、すんなり読めます。


文春文庫 562円
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ABO殺人事件

2012年07月18日 | 読書日記
このページではお馴染みの清水義範の作品。

例えば推理小説で、犯人が幽霊だったなんて話があったら怒ると思うけれど、これはまさにそういう話。
ただし、推理小説ではない。
推理小説風のユーモア小説。
彼にはユーモア推理小説と言える「やっとかめ」シリーズや、「憂鬱」シリーズがあってこっちは、ちゃんと謎解きになっているけれど、これは全く滅茶苦茶な結末になっている。
だいたい、探偵が宇宙人で特殊な能力を持っているってう設定もミステリーとしては掟やぶり。
とにかく読んで楽しい、清水義範らしい小説です。
ちなみに、まだ読んでないけれど「こちら幻想探偵社」という本の続編らしい。


ソノラマ文庫 552円


ちなみに12日に書いた「辻村深月」さんがこの度直木賞を受賞されました。
おめでとうございます。
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警官倶楽部

2012年07月16日 | 読書日記
著者は大倉崇裕(たかひろ)と言う人。

ドタバタミステリー。
警察官になりたくてなれなかった人達(警官倶楽部)が、あるきっかけで事件を起こす。
それによって、いろんな組織を敵に回すことになり、警官倶楽部のユニークなメンバーがそれぞれの得意技を生かして解決していく話。
ストーリー転回が早くて飽きさせないし、登場人物のキャラが楽しくて一気に読めてしまう。
(ちなみに、何の特徴も無い人物のあだ名は「やまだ」)

祥伝社文庫 695円
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ダレカガナカニイル・・・

2012年07月15日 | 読書日記
岡島二人の片割れの井上夢人の単独でのデビュー作品

背表紙を見たとき、厚さと色から一瞬、京極竜彦かと思った(笑)
前回の「冷たい校舎の時は止まる」とちょっと似た状況設定で、人の頭の中に別の人が居るという設定。
その点が一緒と言うだけで、内容はまるで違う。
ミステリーと言うのかSFと言うのか・・例えば、浅倉卓弥の「四日間の奇蹟」みたいな感じ。

最後のタイムスリップはちょっと反則と思ったのは私だけでしょうか。。


講談社文庫 933円
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冷たい校舎の時は止まる

2012年07月12日 | 読書日記
辻村深月というおそらく女性の作品。
と言うのは、話の中に「辻村深月」と言う女性の登場人物が居るから。。

タイトルから想像がつく通り、ホラーミステリー。
ただ、基本的な設定がSFチックになってるうえ、推理小説とすればルール違反がいくつかあって、本格的なミステリーとは一線を画している。

県下一の私立の進学校の3年のあるクラスの学級委員8人(男女4人ずつ)が学校に閉じ込められてしまうところから物語が始まる。
それぞれ個性的だけど、それぞれ良いところが有って、みんな友達にしたら楽しいだろうな・・と言うタイプ。
最初はなんとなく自分の高校時代を連想していたけど、うちの高校には女性が殆ど居なかったんでだんだん別の世界だなぁ・・と言う感じになっていった。

その中から一人ずつ居なくなって行き、ホラー小説の様相になってくる。
しかし、最初に書いたようにそもそもの設定が現実的でないので、読んでる方は冷静で居られる。
最後の謎解きもそれは無いだろう・・って内容だし、後日譚もちょっと反則的。
でも、ミステリーではなくて、ミステリーっぽい小説として読めば大丈夫。
それなりに楽しめます。
本の厚さも気になりません。


講談社文庫 上下巻 819円(上下とも)
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さよなら、そしてこんにちは

2012年07月07日 | 読書日記
荻原浩の短編集。

どの話も彼らしくユーモアがあり、話によって皮肉が利いてたり、痛快なオチがあったりで読んでいて楽しめる。
どれも一流の短編だと思うけど、荻原浩の作品にはもっと期待を抱いてしまう私としてはちょっと物足りなさも・・・

光文社文庫 552円
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心では重すぎる

2012年07月01日 | 読書日記
大沢在昌のハードボイルド。

シリーズ物らしいけど、これが始めて読む作品。
解説書いた人もそうだったらしい。
主人公は私立探偵。
以前かかわった事件のこととか出てくるけど、別に分らなくても何の問題も無く読み進められる。
解説の人も同じ事を書いていた。

とんでもない人間だと思ってた人がそうでもなかったりとか、ちょっと最後は意外な結末。
そこそこ厚さの有る本が上下2巻なので、時間のある人はどうぞ・・・


文春文庫 上下共629円
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